IFFT/インテリアライフスタイルリビング ⑴ 注目の展示
東京国際家具見本市(IFFT)を前身とするIFFT/インテリアライフスタイルリビング展が、昨年11月20日~22日、東京ビッグサイト南館にて開催され、行って来ました。日本各地の家具産地をはじめ、テーブルウェア、デザイン雑貨、生活用品など、空間全体を構成する商材をもつ400を超える出展者が集まり、3日間の来場者数は合計16,005名と発表されています。
今回とくに注目した展示をご紹介しましょう。
◇特別展示「アップサイクル」
「アップサイクル」とは、廃棄物を利用するリサイクルや繰り返し使うリユースに対し、元の何かに新たな視点やアイデアを加えて、魅力あるものを生み出すことです。とはいえ一般にはなかなか浸透していっていないようです。そこで有力デザイナーや建築家に依頼し、アップサイクルの事例を作品展示することになったそう。この特別展示がアップサイクルを再考するキッカケになるといいなと思います。
いろいろあった中で、おもしろいなと思ったのが、上の作品です。
“もこもこソファ”(鈴野浩一、禿 貞哉/トラフ建築設計事務所)と名づけられた、ポリエチレン発泡体の端材をカットして束ねただけのソファです。
◇Negura(ねぐら) 大東寝具工業
これは睡眠に特化した空間で、普段の寝室に天井や四方をカバーリングすることにより、いつもと違った快眠を体感してみては、というアイデアです。 中芯2層構造によるオリジナル敷布団“伏見”や、以前から訴求している“テトラ tetra”を提案。テトラは座ると自然に背もたれが立ち上がり、姿勢を変えるたびにビーズ素材が身体に寄り添って、体勢に合わせて変形するクッション座椅子です。素材はしっかりした8号帆布やシェニール、デニムなど、替えカバーも揃っています。
◇KEIKO KUROISHI
デザイナー黒石恵子さんによるオリジナルテキスタイル・ブランドで、七夕の網飾りの構造を布で再現したストールは代表作です。私も時折、着けて楽しんでいます。
今回は新しく布張り茶箱を提案していました。
スツールやちょっとしたベンチとしても使用できるといいます。
布はコットンサテンのジャカード織で、“オリーブの樹 ” を表現したデザインが印象的です。
◇BIWACOTTON(ビワコットン)
カイタックファミリーが手がける新ブランドです。“びわ”というように、滋賀県北西部に位置する琵琶湖の畔、高島市で江戸時代からつくられてきた“高島ちぢみ”が源流といいます。その製法を現代服に合うように進化させた“ビワコットン”は、綿100%の心地よさと強撚糸使いによる清涼感のある風合いが特長です。
“からっと、かるい、きもちいい”のコピーで、Tシャツをアピールしていました。
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