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2019年12月11日 (水)

対談 デザイナー「コシノ ジュンコ」軌跡と行動哲学

 先般の「ファッションワールド東京 秋」セミナーで、世界的デザイナーのコシノジュンコさんが登壇しました。今年80歳になられてなお第一線で活躍されているコシノさん、このブログでも昨夏の講演会(2018.8.30付け)の模様を記していますのでご覧ください。

Img_87691  今回は対談で、お相手は装苑の児島幹規 編集長でした。コシノさんの活動を常に見続けてきた同氏だけに引き出しが上手。デザイナー「コシノジュンコ」の人生の軌跡から行動哲学まで、様々な話題にあふれたトークとなりました。 

 デザイナーとしての始まりは装苑賞を受賞した19歳のとき、1960年です。一歩引いて世界を見ているようなところがあったというコシノさん。「洋服屋で終わりたくない」と、人がやらないことを目指して、結果をつくっていったとか。よく遊んだけれど遊び仲間は同業者ではなくて全く違う業種の人たちだったそう。そんな遊び心が役に立ち、いわゆる“壁も乗り越えたといいます。
 和太鼓の「ドラムタオ」の衣装を手掛けたり、オペラや花火をデザインしたり---。未知のものを開拓することに夢中になる性格で、「今までやったことがない、できないことをやることが“宝になる」、との名言?も飛び出しました。
  1978年に初めてパリコレに出たときも、西欧にないものを考えて、日本のルーツに中国伝来のものが多いことから中国にイメージをふくらませてショーを行ったそう。その中国ではまだ誰もやっていない1985年からショーをスタートさせ、またキューバでも1996年にサルサをテーマに現地の人たちを巻き込んでのショーをしたといいます。

 また亡き作詞家の安井かずみさんから、フランスの高名な彫刻家セザールとの交流まで、様々な人物とのエピソードも語られ、最後にタレントのブルゾンちえみの“母と呼ばれていることも明かして、びっくり! 確かに似ています。

 思いつくままのフリートークでしたが、中でも印象的だったのはコシノさんの流行についての考え方です。流行に興味はないけれど、「無いと空しい重要なもの」、「とらわれ過ぎると自分が無くなる」、「流行は終わるけれど好きなことは終わらない」、「ファッションとは流行ではなく、もっと広い、世の中全体の流れのこと」など。

 これからもこれはと思ったものをファッションで表現し伝えていくと語るコシノさん、ますます期待しています。

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