« 渋谷の街が変わった! 若者も大人も楽しめるSC開業 | トップページ | 2020-21年秋冬ミラノウニカ 流行色2019 WINTER掲載 »

2019年12月30日 (月)

日本文化を世界へ インテリアショップAREAパリオープン

 この11月18日、インテリアブランド「AREA TOKYO (エリア・トーキョー)」が海外初の店舗をパリにオープンしたそうです。そこでこの程、同ブランドを展開するクラウンの野田 豪代表が東京・北青山のショップにて記者発表会を行いました。
Img_09081_20191230151801  AREAは2003年に茅ヶ崎でスタートしたインテリアブランドで、「素材」「つくり」「デザイン」が三位一体となる日本製オリジナル家具や建具を展開。2006年頃から海外進出に向けて準備を始め、今年ようやく念願を叶えたといいます。
 パリ店は、市内サンジェルマン・デ・プレ地区のギャラリー街“ユニヴェルシテ通り(4 rue de l'université 75007 Paris FRANCE)”に位置しているそうで、私も今度ぜひ訪ねてみたいと思いました。 
 ショップのデザインは、デザイナーの橋本夕紀夫 氏(橋本夕紀夫デザインスタジオ)監修で、テーマは「SHADE & SHADOW」、つまり日本文化の中にある“陰影礼賛”です。暗がりに潜む空間を様々なところに配してあるといいます。
 ここにたどり着くまでの経緯を、野田代表は、次のように語られました。
 実はパリ出店に際して何を持っていくのか、考えあぐねていたといいます。世界の中のモダンなのか日本の伝統なのか---、と迷っているうちに、日本人のルーツにたどり着き、「日本は終点」であり世界中から起こった文化が流れ込む“ふきだまり”になっていることに気づいたとか。“ふきだまり”というと様々なものがミックスして深化するイメージがありますが、そこから谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を思いつき、日本文化はヨーロッパの家具をどのように咀嚼し発展させたのか? また日本インテリアの立ち位置、さらにその可能性を、フランスを始めヨーロッパ各国の方々に、問いかける場所にしていきたい---。そう思うようになって、この考え方を新作家具に落とし込んだといいます。
 
 その一部をご紹介します。
 
Img_09111  手前は風神雷神図の風神をモチーフにしたパネル。
 
Img_09151jpg  奥には老梅図屏風や雪見障子にヒントをとった作品。

Img_09201  また会津の郷土玩具“赤べこ”は、野田代表が「日本らしさを見せたい」と思いついたアイデアだそう。
 パリでも大好評とか。可愛いですね。
 
 日本文化を世界へ、と意気込む野田代表。次はニューヨークに出店したいそうです。期待が高まります。

|

« 渋谷の街が変わった! 若者も大人も楽しめるSC開業 | トップページ | 2020-21年秋冬ミラノウニカ 流行色2019 WINTER掲載 »

住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 渋谷の街が変わった! 若者も大人も楽しめるSC開業 | トップページ | 2020-21年秋冬ミラノウニカ 流行色2019 WINTER掲載 »