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2019年12月14日 (土)

「エクラ」の編集から見えてくる、ミセスマーケットの潮流

 出版不況といわれる中、50歳前後のおしゃれな女性を対象にした雑誌「エクラ」は、この11月号も完売するなど、販売が絶好調といいます。この「エクラ」の長内育子編集長が先般「ファッションワールド東京」のセミナーに登壇、「『エクラ』の編集から見えてくる、ミセスマーケットの潮流」をテーマに講演しました。

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  エクラは、“J(ジャパン)マダム”をイメージして、2007年9月に集英社より創刊した雑誌です。“Jマダム”とは「ミラノマダムより可愛い、パリマダムより若々しい 」女性で、軽やかなファッションを楽しむ50歳前後のアラウンド50、“アラフィー”を想定しているとのこと。アラフィフではなく“アラフィー”と呼んでいるのも小意気ですね。
    表紙はいつも富岡佳子さんです。親しみやすい雰囲気で、主婦層を中心に幅広く女性たちに支持されていモデルさんです。
  また雑誌編集部門と通販チームと一緒に動いていることも強みで、“アラフィー”のための情報発信としての役割に努めているといいます。
 加えて今どきの“アラフィー”像について、おしゃれ感度が高く、SNS発信力があると分析。SNS利用率は90%だそうで、もうほとんどの女性がやっていることが分かります。その内インスタのユーザーは53.8%、フェイスブックを個人で発信している人は60%もいるとのこと。
 “エクラ売れ”という言葉もあり、エクラに載ったものは必ずヒットするというのも驚きです。掲載されたそのままのファッションが欲しいという人も多くいて、同じ服が700点以上売れたこともあったといいます。
 さらに「同窓会では2番目にキレイでいたい」というのもエクラが目指す女性の姿だそう。なぜ1番ではないのかというと、同窓会というハレの場では、悪目立ちしたくない、感じのいい人でありたいという心理が働くからとか。センスをチェックされる同世代の集まりでは“イイネ”が響くとも。
 シルエットでは体型カバーが大切で、アイテムでは体型を美しく見せるワンピースが人気だそう。カラーではワントーンがブームで、今秋冬はベージュやブラウンが受けているといいます。そういえば店頭ではエレガントな茶系が目に付きます。
 エクラが提案するクオリティの高い“Jマダム”ブランドが今、アツイ!私も早速チェックです。
 最後に“アラフィー”を「乙女の心、大人の財布」にたとえられました。開高 健の「少年の心、大人の財布」に倣い、“乙女の心”とは好奇心旺盛なチャレンジ精神、“大人の財布”は金銭的にも精神的にも余裕のある女性ということでしょうね。
 今や、ミセスマーケットは様変わり、前向きで高感度、洗練された大人のおしゃれを楽しむ“Jマダム”に変貌していることが分かりました。
 “アラフィー”市場の大きな可能性を感じた講演でした。

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