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2019年12月 6日 (金)

「ベンベルグ裏地ミュージアム+(プラス)」を訪問して

 先般、旭化成の「ベンベルグ裏地ミュージアム+(プラス)」を訪問する機会がありました。日本ファッション協会うらら会の企業訪問の一環として行われ、格別の便宜を図っていただき実現したものです。
 ミュージアムが開設されたのは2014年で、千代田区神保町にあったそうですが、本社移転にともない、昨年11月、東京ミッドタウン日比谷に移転し、リニューアル・オープンしたとのこと。見学は業界関係者に限られ、予約制になっています。

 「ベンベルグ」は、キュプラの商標で長年裏地として親しまれてきた再生繊維です。原料がコットンリンター(綿花を採った後の短い繊維)であることから、エコな素材として脚光を浴びるようになりました。サステナビリティという追い風にも乗り、昨年あたりから再びベンベルグに注力してプロモートするようになったといいます。Img_89502
 キュプラは銅アンモニアを使用してつくられることから、銅アンモニア繊維とも呼ばれています。発明されたのは19世紀末のことでドイツのメーカー、ベンベルグ社によるものだったといいます。旭化成はこれを日本で「ベンベルグ」と呼んで売り出したのです。しかしながらドイツのベンベルグ社は製造工程で銅の回収ができずに撤退してしまいました。イタリアのメーカーも手掛けていたのですが、2009年に生産を終了し、現在キュプラを製造しているのは銅を100%回収する技術を有する旭化成のみだそうです。
Img_89431jpg  滑りやすいので裏地に最適ですし、最近はドレス素材としても人気があります。ミュージアムにはたくさんのサンプルや有力ブランドのファッション衣料が展示されていました。旭化成つながりでコム・デ・ギャルソンのものも見られました。

Img_89511  輸出では中近東向けが好調のようで、とくにインドのサリーには最も多く使われているといいます。

 あまり広くない空間にその歴史や製造法など、情報がギュッと詰まっている、そんなミュージアムでした。

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