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2019年10月25日 (金)

パリのブールデル美術館で「背中側のモード」展

 この9月のパリで、ファッションで話題の展覧会が開催されていました。それがモンパルナスのブールデル美術館で行われていた「背中側のモード」展です。
 ブールデル美術館は彫刻家アントワーヌ・ブールデルのアトリエだったところです。ブールデルの彫像とともに、有力デザイナーのドレスが展示されている光景は圧巻でした。
 ドレス作品は約100点あり、改装中のガリエラ美術館所蔵のものだそうです。道理で素晴らしい名品揃いでした。
 本展はタイトルのように「後ろ姿」がテーマです。背中の見せ方をデザイナーの作品と写真で紹介しています。
Img_69791  上はグランドホールの展示風景です。

Img_69771  このホールの最奥に一点設置されていたのが、ビジュアルにも使われているマルティーヌ・シットボンのドレス(1997-98秋冬コレクション)です。アシンメトリックなカットのシンプルなシルエットにハッとさせられます。肩甲骨をなだらかなカーブで美しく見せています。

Img_69861  手前はヨージ・ヤマモトのドレスとスカート(1996-97秋冬)です。これは前からですが、後ろ側も見事なカッティングでした。

Img_69891  右はバレンシアガのオートクチュールコレクションからイブニングドレス(1961-62秋冬)です。

 さすが、裁断の魔術師、本物はすばらしいです。
 背中を膨らませたドレープの美しさは、もう匠の技!


 
Img_70151  コム・デ・ギャルソンの有名なコブドレス(1997春夏)、「Body Meets Dress」の作品もブールデルの工房に静かに佇んでいました。隣にはブールデルの名作「瀕死のケンタウロス」があって、その首を不自然に傾けた造形と呼応しているようでした。
 理想の身体は人それぞれで、違っていいということでしょうか。
 
Img_70121  右の背中に鳥の翼を付けた造形もシュールです。
 これは作者不詳でした。
 
 この他、様々な背中に焦点を当てたモードがあり、紹介しきれません。

 メンズ作品も充実していて、一つひとつが興味深かったです。






 展覧会を見て、西洋人の背中の美しさに改めて感動しました。背筋がピシっとしていて姿勢のよい人がほんとうに多いのです。だから背中の意匠にもこだわるのでしょう。
 それにひきかえ、我が日本人には猫背が何と多いことか。日本人の約8割が猫背で、世界中の猫背の6割は日本人という統計も出ているそうです。
 骨格が異なるとはいえ、私も背中をきれいに見せたいですが---。それには背筋を鍛えなければなりません。歩くときも胸を張って肩を後へ引いて歩こうと思います。でももう手遅れかな。そんなことを思った「背中側のモード」展でした。

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