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2019年10月 3日 (木)

PVパリ⑹ ファブリックのキーワードは「エコ」と「エゴ

 今や、ファッションファブリックもサステナブルが絶対的ミッションとなってきました。とはいえそれは変わらないというのではなく、変化への欲望も渦巻いています。
 プルミエール・ヴィジョン(PV)パリで、ファブリックに秘められたキーワードは「エコ」と「エゴ」です。
 「エコ」はナチュラルファイバーやリサイクルなど、環境への責任を考慮した素材で、今シーズン大きく打ち出されました。サステナビリティへの関心の高まりはファッション市場を活性化させるとの考えから、発信が強化されているのです。
 「エゴ」は自我、つまり一人ひとりの個人です。購買の動機はかつてのように「誰かが持っているから」ではなく、個人完結型となり、マス・カスタマイゼーションが広がり始めています。またスピリチュアルな世界への興味も高まっています。そうした個性を求めるオリジナリティやファンタジーへの欲求も強まっているのです。
 2020/21秋冬のファブリックは両者が複雑に絡まり合いながら、一新されていくシーズンとなりそうです。
 
 その主な特徴を挙げてみましょう。
◇ニュー・テイラリング ― より構築的、高級素材への関心。堅牢かつしなやかな薄地。
◇ストリートウエア ― 高級感を増す一方、リラックス感は維持。再解釈されたフリースや心地よいデニム。
◇スポーツとシティファッションの結び付きは不可欠。

 PVパリでは前シーズン同様、下記二つのフォーラムを設置し、出展各社の素材を分類展示していました。
 
 「エッセンシャル・セレクション」
 無地や無地調のシーズンに欠かせない素材を集積したフォーラムです。
Img_83741  全体により密度の高い、構築的な外観への動きが顕著で、テーラードな仕立てに適したハリとコシ、とはいえ決して硬くはない、しなやかな感触のものが多くなっています。
 スーツやジャケット、ドレス、パンツ、シャツやニット、デニムなど用途別に提案されています。

 「ファンシー・セレクション」
 プリントや刺繍、レースなど装飾的な素材を集めたフォーラムです。
Img_85961  視覚的にトリックを感じさせるような柄、二重に重なっていたり、見え隠れしたり。
 妖艶な自然を表現したものや、謎めいた花柄、メタリックな光り、岩石や鉱石のようなアブストラクト、迷路のような幾何学模様など。

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