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2019年9月 8日 (日)

ジャパンジュエリー フェア 玉虫を用いたジュエリーの技法

 先般開催されたジャパンジュエリーフェア2019で、日本ならではの職人によるアクセサリーがいろいろ紹介されました。
 その一つが玉虫を用いたジュエリーの技法です。これは古くから美術工芸品に使われてきた、超絶技巧といわれる日本の国宝技術で、法隆寺の国宝「玉虫の厨子」の装飾にも玉虫の羽が使われているといいます。
 伊東商店の元工場長/厚生労働省認定「卓越技能者(現代の名工)」(2013年度認定)の早川 守彦 氏が永年の研究の末、実現されたという技法や作品を披露されました。
 
Img_59551  右は1975年にダイヤモンド インターナショナル デザインコンテストで入賞したブレスレットです。
   シンプルでモダンなデザインの中に技術が詰まっています。
 
Img_59611
  深みのある緑や紫の金属的な艶のある玉虫の色は、見る角度によって微妙に変化する玉虫色。その神秘的な美しさに目を見張ります。
 
 玉虫は江戸時代、幸せを呼ぶ虫として珍重されたといいます。「玉」という言葉は宝石を意味していましたから、まさに「宝石の虫」だったのですね。かつては玉虫も国産でしたが、現在は使用されているもののほとんどが東南アジア産だそうです。
 寿命を終えた玉虫の羽をはがして切って貼った繊細なジュエリーの数々。螺鈿細工に似ていますが、生漆を塗るなど、技法はもちろん異なります。しかし早川氏は玉虫の羽を使ったものを「螺鈿」と命名しているといいます。
 
 得も言われぬ美を生み出す古代からの技術、その匠の技が現代に受け継がれていることに、改めて感動を覚えます。

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