「rooms 39」展 ⑵ プラスティック・スマートエリアに注目
今回の「rooms 39」展で、私がもっとも注目したのは「プラスティック・スマート」のエリアです。昨今、海洋プラスティックごみが長期にわたり残存し、環境汚染が懸念されていています。ここではこの問題と向き合う興味深いブランドが出展していましたのでご紹介します。
伊那食品工業の「かんてんパパ」です。 これはオブラートのような食べられる可食性フィルムで、寒天をはじめとする食品を材料にしてつくられているとのこと。海ごみゼロアワード(2019開催/日本財団 環境省 共同事業)で、審査委員特別賞を受賞したそうです。
ソックスの福助です。 基幹ブランドの「fukusuke」では“すべて土に還る” をテーマに、天然素材のレディスソックスを今秋から新発売しています。プラスティックフックから紙フックへ、プラスティックピンから糸止めに、植物性インクにシフトするなど、あらゆるものにこだわりがあってビックリ!
ウルシミクストでは、プラスティック代替素材として、環境を汚さずプラスティック以上の強度を持つ乾漆に着目。漆と綿でつくられている天然素材100%のクレジットカードを提案していました。 漆特有の質感と美しさも魅力ですね。
モード工芸では紙製のトルソーを提案。 マネキンやトルソーは国内で年間10万体以上が消費されていて、その多くはプラスティック製品であるといいます。そこで再生紙製のトルソーをつくったそう。
製品を再生紙に変えていくことで、地球にやさしいエコな店づくりが実現できるとアピールしていました。
この他、アキュラホームでは木のストロー、ノルウェーのrik skog(リーク スクーグ 豊かな森)の紙のハンガーなど。
プラスティックを生分解性のある素材へ転換させていく、サステナブルへの動きが様々な分野で広がりを見せています。
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