メゾン・エ・オブジェ パリ ⑷ 「茶室」が人気
ジャポニスムがブームを呼ぶ中、何と「茶室」を海外向けに提案しているメーカーがあり、びっくりしました。
一つは、椿建築デザイン研究所の「禅庵 (ZEN-An)」というブランドの組立て型の茶室です。これは世界中どこへでもスーツケースに入れて持ち運べる、「スーツケース茶室」になっていて驚嘆させられました。 写真右手前のボックスが、そのスーツケースです。スーツケースの中に指物、畳、簾、和紙と伝統的な匠の技が詰まっているのです。
これならどこにでも旅をして、気軽にお茶が点てられますね。今や、茶の湯も欧米をはじめ中国などで人気を集めているとか。様々なイベントで大好評の茶室に注目です。
もう一つ、日本木材輸出振興協会(JAPAN WOOD PRODUCTS EXPORT ASSOCIATION )のブースで見たのが、施工型の茶室です。
これは「利休美」と名づけられた神社やお寺の建築を得意とする花升木工によるもので、本格的な建具が使われています。 外国人は意外にも抹茶が好きで、茶道は精神を落ち着かせるとあって人気といいます。また木造建築も今、これからは木の時代かと思われるほど、熱が入っている様子です。
茶室をつくる動きも今後、世界に広がっていきそうですね。
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