「rooms 39」展 ⑴ クリエイティブの祭典 盛況の内に閉幕
アッシュ・ペー・フランスが主催する「rooms(ルームス)39」クリエイティブの祭典が、4~6日、五反田TOCで開催され、3日間来場が途切れず、盛況のうちに閉幕したといいます。私も初日に行って、若いパワーを感じて来た一人です。
全体にアートやアクセサリー雑貨ブランドが多くなっている印象でしたが、それでもファッションはクリエーションの中心的存在でした。
会場を進むと、現在建て替え中の渋谷パルコの模型が展示されていました。 バックのクリエティブ・デュオ「M/M(Paris)」(エムエムパリス)のヴィジュアルが強烈! ビルは18階建てで9階から上はオフィスビル、中低層階が商業施設となり、これまでのパート1~3は一体化して遊歩道でつながれる構造のよう。
ファッションではグッチとロエベが入ってくるといいます。オープンはこの11月22日予定とか。仮囲いに描かれていた大友克洋さんの漫画「AKIRA」は撤去され残念ですね。
ここを抜けるとファッションのエリアです。ここではコットンを中心に展開しているファッションブランドが目立っていました。
「Bebrain(ビブレイン)」は、和歌山県の老舗ニッター、丸和ニットのファクトリーブランドで、同社が独自に開発した「バランサーキュラー(Balancircular)」編機によるカットソー製品を提案していました。 バランサーキュラーは、縦糸に極細ナイロンを成型し、布帛とニットを融合させたニット生地で、織物のきちんとした表情とニット(編み物)の機能性を併せ持っています。エレガントなのに伸縮性があって軽い、また型崩れしづらく、しわになりにくい。ほつれにくく、裁ち切り使いができることも特徴。縫い代を0(ゼロ)に裁断したパーツをつなぎ合わせる縫製テクニックもアピールしていました。
「HAAG(ハーグ)」は、三重県のニットメーカー「スマイルコットン」のファクトリーブランドで、スエットシャツやTシャツなどのアイテムを展開。 スマイルコットンは、糸の撚りをほぐしてわたの繊維にもどすことによってつくられる糸を使った編地で、ふんわりと軽くてやわらかい、他にないやさしい感触です。
糸にこだわってつくった、究極の心地よさを追求した製品といえるでしょう。
「daysbasic (デイズベーシック)」は、名古屋のアパレルメーカーで、さわやかなコットンの感触が楽しめる日常着を揃えていました。 高級綿の清楚なファッションを提案していました。
「ダンジョデニム」は、デザイナーの福川太郎さんが、理想のGジャンをつくりたいと国産ジーンズ発祥の地、児島に移り住み、立ち上げたGジャンのブラントです。「Gジャン革命」のコピーが勇ましい! デザインからパターン、縫製までを福川さん一人でやっているとか。デニムというとジーンズが主で、Gジャンに特化したブランドというのは確かにないようです。今後の展開を期待しています。
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