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2019年9月 7日 (土)

ジャパンジュエリーフェア 真珠の話―令和の真珠と万葉集

 先般開催されたジャパンジュエリーフェア2019で、真珠に関するセミナーが行われ、真珠に関する蘊蓄を深めてきました。
 その一つが歴史研究者・美術史家 山田 篤美 氏による「ビジネスに役立つ(かも?)真珠の話―令和時代の真珠と万葉集」です。講演によると万葉集は真珠を詠んだ歌の宝庫だそうです。そこで令和という時代は、真珠業界にとって大きなビジネスチャンスではないかと、今回のセミナーではタイトルの頭語に「ビジネスに役立つ(かも?)」を入れたといいます。
Img_59681  まずは「真珠」の「珠」ともう一つ、似た言葉の「玉」についてです。中国では「珠」は水に浸かっているもの、「玉」は山からとれるものという区別があるそうです。ところが日本では日本最古の歴史書の古事記でも違いはなく、万葉集でも同様の扱いといいます。真珠と言ったり、白玉とかアワビ玉と呼んだりされているのですね。
 次に真珠を詠んだ歌をいくつか披露され、その中でぜひ覚えて欲しいというのが下記です。

 磯の上に 爪木折り焚き 汝がために 我が潜き来し 沖つ白玉
 (いそのうへに つまきをりたき ながためと わがかづきこし おきつしらたま)
 ― 磯の上で薪を折っては焚き火に当たり、温まっては素潜りしておまえのためにとってきた真珠だよ ―

 このように万葉集には、親や恋人など愛する人へのプレゼントとして真珠がたくさん歌に詠まれているといいます。ところが中国では、真珠は「珠履三千」にもあるように威信財であり顕示の品で、西欧でも真珠は聖書「マタイ伝」にみるように全財産を投げ打ってでも手に入れたいものだったといいます。 
 万葉集の作者は天皇から農民まで幅広い階層に及んでいますから、日本では真珠が庶民の文化といかに密接に関係していたかがわかります。
 真珠という商品に付加価値をつけるストーリーブランディングに、万葉集の歌が役立ちそうですね。
 最後にもう一度、先ほどの歌を復唱してセミナーを締めくくりました。

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