モード・イン・フランス展⑴ EPA効果もあり連日の賑わい
第47回モード・イン・フランス展(仏プレタポルテ連盟主催)が東京・渋谷ベルサールファーストで7月24日~26日、開催されました。今回、2020年春夏コレクションをパリに先駆けて紹介したのは、44社50ブランドで昨年7月展に比べ若干増加。その内15ブランドが初出展で、その半数がメンズ関連だったことも注目されます。ファイナルレポートによると、来場企業数も、昨年7月展比3.52%増となり、各ブースとも連日よく賑わい、ポジティブな雰囲気で会期を終えることができたといいます。
昨年7月展にも来日した同連盟プロジェクト・ディレクターのエルヴェ・ユシェ氏は、2日目に会見し、次のように語っています。
「フランスから日本への衣料品の輸出は、2019年1月初めから5月末までの5ヶ月間で、1年前の同時期と比較し18%増となった。2018年末の統計ではわずか1%増だったから、この伸びは飛躍的だ。これには、今年2月に発効された日・EU間のEPA(経済連携協定)効果が大きく影響していると考えている」。
また創設されて2年目となる「エスパス・ラベル」に関しては、「メンズブランドの若手を再発見していただきたいとの思いから、今回はメンズ中心に集約した。初出展初日の来場者は前年同期比5.4%増で、とくに有力セレクト各社のメンズバイヤーによる商談やアドバイスの機会を数多く得ることができた」。ユシェ氏はフランス紳士服連盟のディレクターも兼任されています。今後についても「メンズを拡充し、メンズバイヤーの来場を促していきたい」と述べています。
さらに来期、2020/21秋冬展は、イタリアブランドを集積した「モーダ・イタリア展」の開催に合わせて、2020年2月5~7日に実施するとのことです。バイヤーにアンケートをとったところ、イタリア展と同じ時期を望む声が多かったからだそうです。その次の2021春夏展は、東京オリンピック・パラリンピックを避けて、8月26~28日に開催する予定と話していました。これまでの7月開催では早過ぎるとするメーカーに配慮したともいいます。
このように来年は開催月が従来と比べ約1か月遅れとなります。この点もちょっと留意しておきたいですね。
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