インテリア ライフスタイル⑵ アワードNEXTゾーンが2冠
今年も「インテリア ライフスタイル東京2019」で、会期初日、出展者の中から選ぶ二つのアワードが発表されました。受賞したのは、両賞とも若手作家が揃うNEXTゾーンからの出展者です。表彰式ではそれぞれにトロフィーが授与されました。
一つは、「ベスト・バイヤーズ・チョイス Best Buyer’s Choice 2019」賞で、業界の名バイヤーにより選出されます。今回はIDEEバイヤーの大島忠智氏により選ばれた「retela(リテラ)」の大越敦子氏が受賞しました。 リテラは、インドのブロックプリントの下敷として破棄される布をアップサイクルしたアパレルアイテムを手掛けるブランドです。
その下敷き布は、製品の色、柄が製作時間の経過とともに複雑に重なり合っています。このため意図せず偶然にできた色、柄がのった布は、まるで抽象画のように見えます。提案されている服やエプロン、バッグ、スリッパなどのアイテムはこの布を再利用しているため、すべて一点もので、同じ色、柄のものはありません。
インタビューで大越氏は「これまでコツコツと続けてきてよかった」。大島氏は「アート性とサステナビリティに共感した。IDEEが取り組んでいるプロジェクトとの親和性もあり、一緒にモノづくりをしたい」などとコメントしています。
もう一つは、未来のインテリア・デザイン業界を担うデザイナーに贈られる「ヤング・デザイナー・アワードYOUNG DESINER AWARD 2019」賞です。 受賞したのは「小玉陶器(KODAMA TOKI)」の小玉清美氏で、白磁を基調に釉薬をマットに仕上げた陶器の器やアクセサリーを出品しています。
小玉清美氏は、「しっかりこれからも続けていく。もうヤングではないけれど---」などと述べ、審査員のメッセ・フランフルト アンビエンテブランド総責任者 ニコレット・ナウマン氏は、「モダンなテーブルウェアにゴールドの装飾が、古風でありながらエッジのきいた表現で印象的だった。また、ジュエリーの素材として陶器を用いることは珍しく、とても際立っていた」と高く評価。
受賞者は、来年2月にドイツ・フランクフルトで開催される世界最大級の消費財見本市「アンビエンテ」へ招待されることになっています。
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