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2019年8月17日 (土)

FORUM 0704 2019 ⑴ 「SDGsを自分ごとにする」

 去る7月6日、ファッションビジネス学会の4研究部会共催によるフォーラム「FORUM 0704 2019」が東京・渋谷区の文化学園にて開催されました。これは4研究部会の1つであるリファッション研究部会を中心に、7月4日を「おなおしの日」とし、毎年、7月4日前後にシンポジウムを開催しているもので、私もほぼ欠かさずに出席しています。
 今回は「私たちにできることは何か」という、身近な問いを考えつつ日本の伝統や労働など多角的にファッション業界の「0704=おなおし」を考察する3つの講演が行われました。 

 そのトップを切って登壇したのは、エムシープランニング 代表取締役/一般社団法人日本エシカル推進協議会 理事 薄羽 美江 氏です。「SDGsを自分ごとにする  JEI-SDGs Surveyでエシカル・セルフブランディング」をテーマに、一部聴講者参加型を取り入れたプレゼンテーションをされました。
Img_32861  冒頭、この日のご自身の服装について触れ、スーツはクリスチャン・ディオールのもので、お直しして蘇らせたといいます。バッグも缶ビールの廃プルトップでつくったブラジル製だそう。SDGsをまさに自分ごとにされていらっしゃるのですね。
 お話は、まずこのSDGs(持続可能な開発目標)からスタートしました。2015年までのMDGs(ミレニアム開発目標)と異なり、SDGsは2030年世界目標「誰も取り残さない/置き去りにしない」を目指して、全世界が一丸となってよりよい未来を実現するための17のゴールズが設けられていることなどを語られました。
 昨年発表されたSDGsの達成度ランキングでは、日本は156カ国中15位に入ったものの、北欧諸国などに比べると低いようです。 
 VUCA(Volatility(激動)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた言葉) 社会が到来し、予測不可能な時代となっている今、日本政府が提唱しているソサエティー5.0は創造社会であり、SDGsの達成に大いに貢献する未来社会の成長モデルといいます。ソサエティー4.0と呼んでいた情報社会から、ソサエティー5.0の創造社会へ向けて今、大きな革命的な変化が起きようとしていることを再認識させられました。
 次が参加型で実施された「SDGs online Survey」です。JEIエシカル教育推進ワーキンググループが開発したという誰もがオンラインで参加できるSDGs Surveyというツールを使い、聴講者たちが薄羽さんの50の質問に答えていきます。たとえば「二酸化炭素の排出のことなど世界規模で話し合うことができる?」等など。参加者は一人ひとり、スマホを取り出して、SDGs度を自己診断するのです。ちょっと質問が早すぎて,私はなかなかついていけませんでした。でも皆、楽しそうにやっていました。これにより想像力、情報力、学習力、行動力、達成力の視点で、SDGsチャートを作成し、自身のSDGs度をチェックします。さて、結果はどうだったのでしょう。
 終盤、日本における地方創生からSDGsを達成するSDGsモデルとして、北海道下川町の森づくりの取組みや、住友化学のマラリアを防ぐ防虫蚊帳「オリセット・ネット」、NPOしんせいの福島の障がい者就労支援プロジェクトなどを紹介。しかしながらエシカル消費の認知度はまだまだで、ラーニングとプロモーションによる支持行動の促進が必要と力説。市民のボイコットならぬ「バイコット(Buy-cot)」による市場形成や、ESD(持続可能開発教育)が求められているといいます。
 最後に、バックキャスティング、つまり重大な変化を予期して備えることの重要性を強調して、講演を終えました。

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