インテリア ライフスタイル⑻ 「ジャパンスタイル」で実演も
インテリア ライフスタイル展の特別企画で、もう一つ注目されたのが日本のデザインとものづくりを発信する「ジャパンスタイル(JAPAN STYLE)」のゾーンです。
ディレクターでタイム&スタイルの創業者、吉田龍太郎氏によると、このゾーンは2008年に日本のものづくりを発信するプラットフォームをつくろうと開設され、今年で12年目を迎えたといいます。2010年頃からはアンビエンテにも出展の場が提供されるようになり、今年2月のアンビエンテには20社が出展したそう。
出展は審査制で、基準としては伝統工芸に現代のモダンな要素を融合した質の高いブランドであることといいます。今回は多くの応募の中から選出された60社が出展しているとのことでした。
このゾーンにはとくに目玉となっている特設ステージが設けられています。ここでは出展者たちによる実演プログラムが組まれているのです。連日、所定の時間になると、日本各地の職人による貴重なモノづくりの技術を目の当たりにできるとあって、人だかりが絶えません。土佐和紙で祝儀袋をつくったり、ろうけつ染めで袱紗をつくったり---。
上は、丸嘉小坂漆器店による漆硝子の絵付けです。
若い女性職人の繊細な手仕事に改めて感動しました。
とくにこのゾーンの繊維製品で、注目したブースを紹介します。
小倉縞縞
縞木綿に惹かれてお話しを伺いました。
これは福岡県北九州市で江戸時代初期から織られていた「小倉織」です。
風呂敷やバッグ、小物といった商品に、立体感のある色のリズムが特徴のたて縞がモダンな感覚で、現代に蘇っていました。
ZAF
高岡市のサカエ金襴が手がけるZAFは、座禅専用のクッションのブランドです。
これはお寺の住職からのアイデアで、禅僧が座禅を組む際に使用する座禅布団と同じ伝統的な製法でつくられているといいます。本格モデルはカバーがスエード、また選択可能な綿/麻、あるいはポリエステルで、中材は天然素材のパンヤです。
座禅で心身をリフレッシュする現代人に「あったらいいな」と思うアイテムです。
山田繊維「むす美」
以前にもご紹介したことのある京都の風呂敷メーカーです。
今回はブランド「むす美」の大胆な新作が斬新でした。
バッグにするとグラフィックが映えます。
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