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2019年7月18日 (木)

ミラノウニカ⑼ 日本パビリオン サステナブルのパワー増す

 ミラノ・ウニカ(MU)の日本パビリオン、ジャパン・オブザーバトリー(JOB)では、MUが提唱するサステナブル・イノベーションに向けて、全体にそのパワーが増しているようです。
 とくに注目したブースをご紹介しましょう。
 
古橋織布
 今回は来場者が少ないと、少し浮かない表情でしたが---。
Img_46021jpg  人気は依然、シャトル織機による薄地のコットン生地とか。
 とくにウール芯にコットンをカバーしたコアヤーンで、ウール/綿混による縮率の差が生み出す独特のシボ感のあるテキスタイルが好評といいます。

ブルールーム
 ブルーはインディゴ、ルームは織機で、産地間コラボ、播州の「播」、尾州の「御幸毛織」、浜松の「成和第一産業」によるブランドです。今回で2回目の出展で、来場者は約60社と、前回の8割程度とか。
 シャトル織機によるセルビッチ生地は、サステナブルなスロー・ファブリックとして関心が高く、とくにメンズ関連のバイヤーが興味を示してくれるといいます。
Img_46041jpg  強撚ギャバジンのコート地や、ユニフォームのブレザー地、コンパクトなシャツ地、またインディゴ染めでブリーチ加工のコーデュロイも珍しがられるそう。

前田源商店
 オーガニックコットン生地を60点展示。一つひとつの生地にトレーサビリティを可能にするQRコードを付けたのも、新しいポイントです。折からのサステナブル志向でバイヤーが絶えない様子で、大きな人気を博していました。
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 コットン100%のものに加えてウールや麻混の交織も提案。
Img_46151_20190720153301  また「こもれび」ジャカードも発表。これは山梨県富士吉田市の産地企業が山梨県産業技術センターと山梨大学と連携し共同開発したもので、木の葉のぼやけた影をできるだけ自然のままに再現させたジャカード柄シリーズです。カスリのようなグラデーションが生地に趣のある深みを与え、表現の幅が広がりました。

渡縫織物
 山梨・富士吉田産地のハイクオリティな先染め織物のメーカーです。
Img_46201jpg  前田源商店と同様に、「こもれび」ジャカードを提案していました。シンプルな幾何学柄に微妙なシャドーが入り、立体的な奥行きを感じさせます。素材はキュプラや化合繊、シルク、コットンなど様々です。

小林当織物
 このところ秋冬シーズンのみの出展です。
 今回は予想以上の入りで、メンズとレディスのバイヤーが半々くらい。イタリア以外のバイヤーも多いといいます。
Img_43661jpg  右は、柄のリピートが60cmという巨大なジャカード織物です。
 二色使いのシンプルなデザインが爽やかな印象で、好評を博している様子です。コットン/ナイロン/ポリエステル混。

宇仁繊維
 全体に例年に比べ来場者が少ないとのこと、今シーズンはとくに英国人バイヤーの来場が目に付いたそう。前面にディスプレーした生地をもっと華やかな彩りのものにすればよかった、などと話していました。
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Img_43801  人気は透け感のあるメッシュなど、表情のあるテクスチャーです。
 しかしながら35,000点ものストックを持ち、小ロット・短納期で販売する同社はさすがに強い。ファッション市場の低迷にもめげない様子です。

サンウエル
 日本の匠の技術でつくられたトレンドファブリックを常時ストックしていることで人気の同社。今回も約100社が来場したといいます。
Img_45751_20190720154201  ウール調合繊が好調で、前面にバイオウオッシュの光るデニムをデイスプレーして人目を惹いていました。

東レ
 前週のPVブロッサム展に続く出展の同社。ここでの提案は、またしてもウルトラスエードです。イタリア中心に約60社と商談し、絶好調といった様子でした。
Img_46241  人気はリサイクルポリエステルや生分解性素材を使用したサステナブルなウルトラスエードです。明るいさわやかな色調がウインドーを飾っていました。

八木通商
 前回並みの来場者数を維持した同社ですが、全体に少ないといいます。国別ではイギリスやドイツ、フランスからの来場が増え、イタリアが少なめだったとか。
 不況の影響か、ミニマルの価格を気にするバイヤーが増え、慎重姿勢が目立ったといいます。
Img_43861  デニムはリサイクルデニムや水節約につながるテンセルデニムなど、サステナビリティを意識した素材を提案。
 右は、コットンに和紙をボンディングした特殊加工の素材です。
Img_43811jpg  
 さらに注目は右のダッフルコートです。
 素材はウール/アクリル混で、伝統の本格的なダッフルの表情を保ちながらも、アクリルによる蓄熱機能糸が取り入れられていて、保温性の高いものになっていることがポイント。
 しかも中空糸使いで、20%の軽量化が実現されているといいます。
 緻密なヴィンテージ調のヘリンボンの風合いが昔懐かしい感じでした。

 




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