KHギャラリー銀座「光の贈り物-コシノヒロコ×circle side」
今、KHギャラリー銀座で「光の贈り物-コシノヒロコ×circle side」展が開催されています。これはKHギャラリー銀座の最後の展覧会です。というのもヒロココシノ銀座店が移転することになったため、今月で閉廊することになったからです。
フィナーレを飾る本展は、光りのプロジェクションによる幻想的なインスタレーションでした。 暗闇の中に浮かび上がるのは3体の白いドレスで、足元にはかすみ草が敷き詰められています。アートユニットのcircle sideによる光の効果で、雪が降り霜でおおわれているかのように見えます。光の粒々が美しい!
ドレスはコシノさんが2000年から2001年に制作したペーパー、つまり紙でつくられているのです。紙なので軽いそう。光りが少しずつ動いて、そのオリガミのようなフォルムを照らし出します。まっすぐに折られたラインと陰影が生み出す様々な表情にしなやかな「生命力」を感じます。平面を立体に発展させるという、東洋の美を洋服の中に表現してきたコシノさんらしい作品です。
2階では、ふんわりと宙に浮くチュールの作品が展示されています。レーザー光線が上から徐々に下りてきてチュールに当たり、光の粒が揺らめきます。何とも神秘的な空間構成です。
本展は28日まで。KHギャラリー銀座はこの後静かに幕を閉じます。この7年間、たくさんのすてきな展覧会を開いていただいて感謝です。ほんとうにありがとうございました!
これからはKHギャラリー芦屋がアートの拠点になるそう。いつか私も足を伸ばしたいものです。
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