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2019年7月21日 (日)

ミラノウニカ⑿ 盛会裏に閉幕 結果報告とまとめ

 2020/21年秋冬のハイエンドなコレクションを発表した第29回ミラノウニカ(MU)が11日、盛会裏に閉幕しました。015_mu_cinema_mu29_ph_erdna1
 リリースによれば、来場した企業数は6,000社以上に上り、イタリア企業の数は堅調に推移、イタリア以外の各国からの来場社数は、前年同期比2.6%増と報告されています。
 このプラスに貢献したのは、インド(+ 13.7%)、香港(+ 13%)、イギリス(+ 11%)、フランス(+ 10%)、スペイン(+ 9.5%)、オランダ(+ 8.7%)とアメリカ(+ 3.5%)の企業で、中国(-13.7%)とドイツ(-14.7%)からの減少を相殺する結果となったといいます。
 出展社数についても昨年7月の水準を維持し、総数は608社。MU独自の出展社数は465社で、イタリアを除くヨーロッパからの出展社は93社となり8%増。日程を7月という早期開催に改めて3年目、この試みは概ね成功といえそうです。
 またオープニング・セレモニーで議論された、デジタルイノベーションとサステナビリティについて、MU会長のエルコレ・ポッド・ポアーラ氏は次のように言及しています。
 まずデジタルイノベーションでは、「ピッティ・インマージネとのコラボレーションにより実現したe-milanounicaの参加者が、わずか半年で3倍に増えたことは大変喜ばしい。オープニングでも述べた通り、これからは私たち全員がデジタル化の大きな利点のひとつである、パーソナライゼーションに取り組まなければならない」。
 次にサステナビリティでは、「生産プロセスに焦点を当てることに加えて、伝統的なグリーンの製品だけでなく革新的でクリエイティブな製品にも注意を向けることが重要と考えている。今後様々な分野でのプレゼンスを強化していく。」
 デジタルイノベーションとサステナビリティは、イタリアの製造業の国際化を支える基本的な要素になっているといいます。これは日本企業も同様で、企業競争力を維持するための必要条件といえます。
 
 とくにポアーラ会長との会見で、次のような本音のようなお話しもありましたので、簡単にまとめてご紹介します。
 「デジタル・トランフォーメーションを掲げているが、それ一辺倒にはなりません。アナログ好きは必ずいて、デジタルと程よいバランスのとれた社会になります。リアルな見本市は重要であり続けます。」
 サステナブルについては、「サステナブルな製品はなかなか売れていかず、かえって消費をダウンさせているようです。実際イタリアのアパレル市況はよくないです。しかし電気自動車が少しずつ出てきているように、徐々に伸びていくはずです。サステナブルなものが売れるようになるのは、まだ先のことと考えているうちに、いつか急に変化するときが来ます。ですからそのときに備えておく必要があるのです。私たちの子どもの世代、次の孫の世代には、サステナビリティが当たり前のようになるでしょう」。
 未来に向けて、胸に刺さる印象的な発言でした。さすが慧眼!

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