ミラノ“10 CORSO COMO” で「チャールズ・ジェームズ」展
ミラノのファッションスポット“10 CORSO COMO(ディエチ コルソコモ)” で、アメリカ人デザイナーのリック・オーウェンズが手がける「チャールズ・ジェームズ 形のクチュールの秘密」展が開催されていました。 10 CORSO COMOはミラノでもっともハイセンスなセレクトストアです。入口にはチャールズ・ジェームズ(CHARLES JAMES) が1953年に発表した“クローバー・リーフ(4つ葉のクローバー)”と呼ばれるイブニングドレスが展示されていました。とはいえこれはレプリカで、制作したのはもちろんリック・オーウェンズです。素材は“ダスト”スエードとダブルカシミア、ラッカー加工のデニム、プラスティック・メッシュが使われているとのこと。
チャールズ・ジェームズといえば、アメリカ初のクチュリエで、戦後のニューヨーク社交界を魅了した英国出身のデザイナーです。マレーネ・ディートリッヒといったセレブを顧客に持ち、彫刻や建築のような造形的なシルエットで、20世紀のファッションに根本的な変化をもたらしたといわれています。リック・オーウェンズは彼の崇拝者であるそう。「私は90年代半ばにブランドをスタートさせました。そのときから最終的なゴールはチャールズ・ジェームズになることだったのです」と述べています。
店内では、チャールズ・ジェームズが1930年代から70年頃までに作成したパターンや原画、プロトタイプなどを紹介する展示が行われています。作品が数学的な比率に基づいてつくられていたことが分かります。
そのオリジナリティあふれるクリエーションの秘密をじっくり拝見しました。このようなことめったにない、希少な展覧会でした。
ここ10 CORSO COMOは、まさにアートとデザインとファッションが融合する貴重な空間! 本展は28日までですが、また次回訪れるのが楽しみです。
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