メゾン・エ・オブジェ9月展は「ワーク!」をテーマに
「インテリアのパリコレ」と呼ばれるインテリア雑貨の総合見本市「メゾン・エ・オブジェ(MAISON ET OBJECT) 9月展」が、9月6~10日にパリ・ノール・ヴィルパントで開催されます。
これに先駆けて、プレビューのセミナー「MAISON & OBJET DAY in TOKYO」が先月末の28日、東京・永田町グリッドにて行われました。
まず主催するSAFIの CEO フィリップ・ブロカール氏が登壇。 9 月展の概容を説明しました。
メゾン・エ・オブジェは年2回開催される総面積130,000㎡の大規模な見本市で、約3,000ものブランドが出展します。来場者は約85,000人から90,000人で、その半数はフランス国外から、日本からも前回実績で2,200人が来場したそうです。
その目的は3つ、出会いの場をつくること、インスピレーションをかき立てる場となること、そして新しい才能を見出だす場となることといいます。
展示構成については昨年の9 月展に変更した通り、大きく二つ、オブジェゾーンとメゾンゾーンがあり、前者は製品(プロダクト)カテゴリー別、後者は分野別で、クラフト、フォエバー(タイムレス)、コンテンポラリー、ユニーク&エクレクティックの4つに分かれているとのこと。
また9月展のデザイナー・オブ・ザ・イヤーには、フランス人建築家のローラ・ゴンザレスさんが選ばれたことや、同時期に開催されるパリ・デザイン・ウィークなどについても触れられました。
次に世界が注目するトレンドセッター、エリザベス・ルリッシュさんが、テーマ「ワーク!(WORK !)」を解説しました。
これは働き方が変化するなか、住宅のコンセプトをオフィスに採り入れる企業が増えつつある現状を鑑みたもので、こうした状況に呼応するワーキングプレイスを提案するものといいます。これにより革新的なインテリアのソリューションを提供できるとしています。
「WHAT’S NEW」の1,200㎡のコーナーで、200から250のプロダクトが展示され、ヨーガのためのリラックススペースを含む新しいカンファレンスルームを提示するなど、従来の仕事を超えた場を紹介していくといいます。
全体テーマは「ケア(CARE)」です。ウエルビーイング(well-being)への関心の高まりから、健康や居心地の良い空間を意識した、次の4つのテーマで展開するとのこと。
・SIMPLY TOGETHER (シンプリー・トゥギャザー) ミニマルなライフスタイルの打ち出し。
・MEDITERRANEAN CRAFT (メディテラニアン・クラフト) ボヘミアン的エスニックスタイル。
・DEEP NATURE (ディープ・ネイチャー) 自然に浸りたい、ローカリズムへのアティテュード。
・CITY ELEGANCE (シティ・エレガンス) 洗練された都会の休息を提案。
私もこの9月展に行ってみようと思っています。どんな発見があるのか、楽しみです。
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