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2019年6月 5日 (水)

服飾文化学会大会 最先端技術に関わる研究に注目!

 今年の服飾文化学会大会は、日本女子大学目白キャンパスで5月18日と19日に開催され、私も研究発表に耳を傾けてきました。

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 上は本大会のために特別に開館された成瀬記念館分館(旧成瀬仁蔵住宅)です。創設以来の歴史資料の展示や、2015年のNHKの朝ドラ「あさが来た」のモデルになった実業家の広岡浅子が演説した講堂、その趣のあるステンドグラスも拝見しました。明治の洋風建築がこんなところにも残っていたのですね。
 
 そのレトロな余韻を残しながら、新泉山館大会議室では先生方の最新の研究が次々と発表されました。
 中でも興味を惹かれたのが、この学会では珍しい最先端技術に関わる研究で、注目は徳島文理大学短期大学部准教授 藤本和賀代さんによる2つの発表でした。
 1つは「着用者に無理なくフィットする呼吸計測可能なスマートウェア」です。これは呼吸計測に焦点を当てたスマートウェアで、プリンテッド・エレトロニクス技術を用いた身につけられるウェアラブル・コンピュータが使われています。  
Img_22661  右は、その完成したスマートウェアです。着用者に無理なくフィットして呼吸動作など体の動きに合わせて柔軟に伸縮し、印刷したセンサにて的確に計測できるといいます。
 パターンメイキングでは縫合部を極力少なくし、身体を覆う部分が多くなるように工夫、またフィット性を重視して仕上げたそう。
 布は密着度や動きやすさ、着心地のよさを評価し決定したとか。
 さらにウェアには碁盤の目状の模様を描いて、最適な位置にセンサを印刷してあるといいます。
 実証実験も呼吸器専門医の立ち合いのもと実施。その結果、従来型の医療機器である鼻フローカニューラと比較しても遜色のないデータが得られることが確認できたそう。しかも鼻フローカニューラでも判断が難しいといわれる睡眠時無呼吸症候群の特徴的な呼吸を捕捉することも可能なことがわかったといいます。
 このウェアなら、もう病院へ行かなくてもより手軽に生体情報の取得や管理ができるようになるとのことで、期待されます。人の命を救う画期的な研究と思いました。
 
 もう1つはポスター展示で、テーマは「IoTロボットナースの衣服とインタラクションにおける印象評価」です。
Img_22711    これは小型ロボットを使用し、ロボットサイズで5つのイメージの異なる衣服を制作、それらの服を着たものと着用なしの6タイプを用意して、印象などを評価した実験研究です。好まれた服は、20代女性では、右写真(ピンぼけですが---)のナース服、男性はストリートファッション、60歳以上の高齢者にはドクター服や着用なしが好評だったとか。
 性別や年齢により好みに違いがあったという結果で、納得です。
 ロボットも個性をファッションで楽しむ、今やそんな時代になってきているのですね。

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