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2019年6月 8日 (土)

「ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし」

 今、東京・六本木の泉屋博古館分館で開催中の「ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし」展の内覧会に参加しました。
 このところ夏になると若い人に人気の浴衣ですが、その始まりは「湯帷子(ゆかたびら)」といいます。これは平安時代の上層階級、とくに男性が入浴(といっても蒸し風呂)の際に着用した麻の着物だったそうです。それが江戸時代、和木綿の登場で庶民の夏の衣装として定着し、現代に至っているのです。

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 主催者から、本展を機により多くの和装の魅力を知って欲しいとのメッセージがありました。
 (なお写真は、主催者の許可を得て撮影しています。)
 

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 上は展示室1で、最初に拝見した浴衣です。
 手前は17世紀後半の白麻地の葵紋散らし模様浴衣で、水戸徳川家の分家筋に伝来した甲冑に付属していたものだそう。この頃の浴衣は上流武士が蒸し湯の後、バスローブのように着たものだったことがわかります。

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 型染めの浴衣です。手前は18世紀前半の白麻地紅葉筏模様浴衣です。染めは、表側だけではなく、表裏ともに型染めされているもののほうが、裾がめくれても格好いいとされていたといいます。

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 手前は19世紀後半の紺木綿地源氏香桜花模様浴衣です。

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 町方女性の大胆な意匠の浴衣や、江戸から明治にかけての「いき」の美意識を感じさせる様々な浴衣が並んでいます。

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  浴衣の型紙も展示されています。

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 江戸時代の浴衣を注文するときの型染め見本帳や型染め見本裂のコーナーです。この時代はレディメイドなどありませんでしたから、浴衣に限らず衣服は自作するか、注文して仕立ててもらうしか選択肢がなかったのですね。
 
 続いて展示室2です。大正から昭和にかけて流行ったしぼりの浴衣や、昭和モダンな浴衣、清水幸太郎や松浦定吉といった人間国宝の浴衣が展示されています。
 岡田三郎助の浴衣美人の絵「五葉蔦」(明治34年)も掛かっていました。

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 上はこの部屋で、唯一写真撮影可の現代の浴衣です。
 右はベージュ木綿麻地源氏香模様浴衣(十代目山口源兵衛 平成30年)と、左は紺絹紅梅織地水玉模様絵羽浴衣(竺仙 平成29年)。

 人間国宝による長板中形のビデオ上映もあり、浴衣の技法も学べるようになっています。
  
 開催は7月7日まで。詳細はホームページhttps://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html
をチェックしてください。

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