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2019年5月 2日 (木)

対談「ツモリチサト25年の軌跡と今後の展望」

 先般「ファッションワールド東京2019春」の特別講演に、“カワイイ”で人気の「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」を手掛けるデザイナーの津森千里さんが登壇、美モード ファッションディレクターの萩原 輝美さんと対談しました。  
Img_13631  先頃、このブランドを取り扱ってきたエイ・ネットが同事業を終了するとのニュースが流れて、衝撃を受けたばかりです。それもあってか、会場は立ち見が出るほどの満席状態でした。
 テーマは「ツモリチサト25年の軌跡と今後の展望」です。25年を経て、昨年「2018 WAKU WORK 津森千里の仕事展」を開催するなど、今も愛され続けているブランドの秘密、そしてエイ・ネットを離れて、どのように展開していくのか。興味津々で拝聴しました。

 まずは「デザイナーをやめたいと思ったことは一度もない」ときっぱり。自身のデザイン事務所のティー・シィー(T.C)を通してデザイン活動を続けていく方向といいます。
 次に「ツモリチサト」ブランドについて、印象に残った言葉があります。それはブランドのミューズが自分自身であるということ。ご自分の中に多面的な子どもがいて、その子どもの好きなものや興味のあることを、自由な発想で素直に表現するブランドが「ツモリチサト」なのだそう。
 また“カワイイ”と言われるデザインについても興味深い発言をされています。子どもは可愛いけれど、実は可愛くないのが好きで、ペットも可愛くない方が好みだそう。大人は可愛くないので“カワイイ”大人をつくるための服づくりをしているといいます。とはいえ本音は“カワイイ”ではなく“カッコいい”服と思われたかったのに---、皆が“カワイイ”というとか。 
 “セクシー”の褒め言葉もよく聞かれるそうですが、“モテ服”というのはあり得ない。“着て楽しい服”という意味に捉えていると明言します。そうはいいながらも色ではピンク、とくにサーモンピンクがお気に入りとのこと。 
 さらにパリでは、フランスオートクチュール・プレタポルテ連合協会のディディエ・グランバック会長からオートクチュールを薦められたこともあったそうです。その上でもしもラグジュアリーブランドからオファーがあったら、大好きな「スキャパレリ」に行きたい、というのも津森さんらしいなと思いました。 
 
 これからも着ることで気分が上がり、楽しくなれる服をつくり続けていきたいと語って、対談を終えました。

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