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2019年5月 3日 (金)

世界一のデニム品質を誇る日本のものづくり 10年後の未来

 世界一の品質を誇る日本のデニム界。その次世代リーダーの雄たちが登壇するシンポジウムが、先般の「ファッションワールド東京2019春」で開かれました。
 パネリストはジャパンブルー専務取締役 真鍋 カツ氏、フルカウント代表取締役 辻田 幹晴氏、KUROブランドデザイナーの八橋 佑輔氏の3氏で、モデレーターはBegin編集長 世界文化社の光木 拓也氏です。「世界一のデニム品質を誇る「日本」のものづくり ~Made in Japan デニム 10年後の未来~ 」をテーマに、モノづくりへのこだわりや日本の強み、10年後を見据えた今後のヴィジョンなどが討論されました。

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 まず日本のデニムが最高と思うところについて。
 真鍋氏は「セルビッチデニムをつくれる力織機を使い、職人との二人三脚で培ってきた生地づくり」を、辻田氏も「日本には60年代の力織機が残っていて、それを修理しながら使用してきた丁寧なものづくりがあること」を紹介。「手のコントロールで、織機のスビードを変えることができ、裏毛スエットのように見えるデニムや緯糸に銀糸を打ち込むなど様々な可能性がある」といいます。八橋氏は「日本の精密なモノづくり。キメ細かい味の出し方も上手」を挙げました。
 次に他社に負けないポイントは何か、です。
 辻田氏は「最もはき心地のよいジーンズをつくっていること」といいます。「ジーンズはその人のものとなってからよりよくなっていく。体の一部になるまではき続けられるところが他の服と違うところで、肌触りの良さこそ大きな価値と思っている」そう。真鍋氏は「日本のデニムがイタリアなど欧米と異なるのは、水質の違いからくる風合いと色」と強調。とくにインディゴブルーの様々な青の中で、「日本が発信している“ジャパンブルー”は、天然藍が緑色から青色に変化する、少し緑味の青。その日本ならではの感覚を大切にしている」といいます。
 さらに将来への夢やヴィジョンを問われて。
 八橋氏は「10年後は買い方か変化する。ネットでは味わえない奥深い付加価値を提供できる店づくりを広げていく」。辻田氏は「変化する売り方にチャレンジすることと、高齢化する川上での若手育成」を挙げ、真鍋氏も「産地が産地としてあり続けるように、産地を盛り上げることが大事」。その上で「グローバルなデニムサミットをシェアし拡散すること、そして世界一を担い発信していく」と発言するなど、実に前向きです。
 日本メーカーの将来像が見えて、頼もしく思えたセミナーでした。

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