「フェンディ クラフ」展 毛皮クラフトと現代アートの競演
先月初めから半ばにかけて、フェンディ(FENDI)の毛皮のクラフトマンシップと現代アートが競演する「フェンディ クラフ(FENDI CraFF)」展が、東京・表参道のバツ・ギャラリーで開催されました。
たまたま通りかかった私、入ってみてびっくり!そこはカラフルなアートワークであふれていました。こんなにも美しい色が出るとは、とうてい本物の毛皮とは思われません。しかも材料は廃棄されたファーといいます。
壁にはそれらを接ぎ合わせてつくった巨大な作品が一面に飾られています。まさに一幅のグラフィティ・アートです。制作したのはニューヨークを拠点に活動する日本人ストリートアーティストのレディ・アイコ(AIKO)ことナカガワ・アイコアイコさんとか。
フェンディは元々フェンディ夫妻がローマに設立した皮革・毛皮工房からスタートしたブランドです。ところがこの2月に長年デザインを手掛けたカール・ラガーフェルド氏が逝去。そこで今回、メゾンに代々受け継がれてきた毛皮職人の技術を現代アーティストたちとともに紹介しようと企画展を開くことになったといいます。ラガーフェルド氏の偉大さがまたしても伺い知れるようです。
上の写真のように、実物ドレスの展示や工房紹介のビデオコーナーも設けられていました。フェンディのクリエーションの一端を垣間見させていただいた希少な展覧会でした。
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