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2019年6月 1日 (土)

ここのがっこう ファッション&ニュークラフツ修了展示

 「ここのがっこう」のファッション&ニュークラフツコースの修了展示が5月中旬、浅草橋のCPK GALLERYで開催され、11日に行われたトークセッションにも参加してきました。
 「ここのがっこう」は、ファッションブランドの「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」を出がける山縣良和さんが主宰する学校です。
 ファッションクリエイションに特化しているのがユニークなところで、新人の登竜門といわれるイタリアの「itsイッツ」では毎年受賞者を輩出、LVMHコンテストでもノミネートされるなど、世界で活躍するデザイナーを多数、世に送り出しています。
  中でもファッション&ニュークラフツコースは、ファッションデザインと伝統技術の可能性を創造するコースです。
 Img_21521 今年度の修了展示では9名が作品を発表していました。
  右は正面に大きく飾られていた作品です。まるでゴツゴツとした樹皮と見紛う表面感で、見る者に迫ってきます。
 

Img_21501jpg

 水溶性繊維を用いて、ほつれた味わいを表現した粗いレースのようなタペストリーです。
 

Img_21581

 トークセッションは、「ここのがっこう」代表の山縣良和さんと、TREND UNION 日本支社代表でファッション&ニュークラフツコース講師の家安 香さん、ユナイテッドアローズ 上級顧問 栗野宏文氏が、これからのファッションデザインについて語る座談会形式で進められました。 
 印象的だったのは、クリエーションはどのようにして生まれるかというお話です。いかにAIやテクノロジーが進化しても、最終的には原初的な部分、一本の糸や織り・編み、組み、また不織布や皮革などに戻ることが重要で、クリエーションはそこから始まるといいます。
 要はハイテクとローテクの組み合わせで、素材とどう向き合うか、サステナビリティであることも、欠かせない要件となってきます。
 今回の展示でも、棄てられていた石や流木、布団の中綿などといった何の変哲もないものを材料にした作品が多々見られ、いずれも現代の最先端技術により命が吹き込まれている力作揃いでした。

 なお、これまでのファッション&ニュークラフツコースは、2020年度から「マテリアル&マター(MATERIAL & MATTER)」コースに改称されるそうです。マテリアルとよりしっかりと対面し、問題を解決する、そうした意図を込めての変更といいます。
 今後も様々な素材に導かれた、表現力豊かな人材教育を期待しています。

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