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2019年4月26日 (金)

クリスチャン・ボルタンスキー「ライフタイム」 漂う想念

 現代を代表するフランス人アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキー。その半世紀にわたる大回顧展が今、大阪の国立国際美術館で開催されています。先月、大阪出張の折り、東京の新国立美術館に先駆けて行われていた「LIFETIME ライフタイム」と題した展覧会を見て来ました。

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  館内は薄暗闇です。地底でもさ迷っているかのように思えたりして---。
11  ぼんやりとした光に照らされて浮かび上がっている写真や燭台、古着、ゴーストのように揺れる布、そこには生きていたときの魂の記憶など死者たちの想念が漂っているようでした。

 人間の生の痕跡をひたひたと感じながら歩いていると、ここはもう冥界なの?といった気分にさせられます。

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 写真上は、明るい自然が広がる空間です。浄土とはこんなところなのかも、と思わせられる光景でした。 正面には風鈴が揺れ動き、左側は白い砂浜が広がる海辺のよう、右側は草原のようです。
 その真ん中の道をたどって向こう側に入ると“ぼた山”です。

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 この“ぼた山”は着なくなった服を積み重ねてつくったもの。その周りにはいくつもの抜け殻のような服が佇んでいて、思わずギョッとさせられました。
 服の内側には人の声を発する装置が付けられていて、死者?の想いを聞くことができるようになっているのです。

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 「死」を鑑賞体験し、久しぶりに心が震えた展覧会でした。

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