PR01. TRADE SHOW TOKYO展 個性溢れる若手ブランド
アマゾンファッションウィーク東京コレクション(AFWT)と同時期の3月20日~22日、「PR01. TRADE SHOW TOKYO」合同展が開催されました。10回目を迎えた節目ということもあったのでしょう。これまでの恵比寿303ホールからラグジュアリーな渋谷のセルリアンタワー東急ホテルに会場を移し、“インキュベーション”をテーマに掲げた新しいプロジェクトとして生まれ変わっていました。
参加したのはこれからの未来をリードする、と期待されている個性溢れる若手、約30ブランドです。各部屋に分かれて、2019/20年秋冬の新作を展示、ブランドの世界観をインスタレーションしていました。
まるで優雅なサロンの中に迷い込んだかのような雰囲気でした。
注目したブランドをご紹介しましょう。
S.Fスコシフシギ(S.F sukoshifushigi)
突然、目の前に静々とロココ調のドレス姿の女性が現れてびっくり! これは元“あやまんジャパン”のメンバーだった「ファンタジスタさくらだ」さんが手がけるブランド、“S.Fスコシフシギ”のパフォーマンスショーでした。
ブースは部屋の一番奥にあるバスルームというので、行ってみました。
そこはやさしいピンク色があふれる空間で、女の子の夢が凝縮されているようでした。
ティアードフリルやレースのドレス、ざっくりと編んだニット、ランジェリー、シルバーに光るアクセサリーなどが美しく飾り付けられています。もうまさに夢見る貴婦人のブードワール(着替えの衣裳部屋)といった感じでした。
カノン(Kanon)
上は、寝室の“ベッドカバー”?と思いましたら、それは何と服でした。前開きがあってボタンが付いています。 こんな不思議なカタチの変わる服をデザインしたのは、Kanon Hayataさんです。
大阪文化服装学院に在学中、第6回アジアファッションコレクションでグランプリを受賞してニューヨークファッションウィークでランウェイショーを発表したといいます。
プリントは絵具を垂らして散らしたアクション・ぺインティング風。ジャクソン・ポロックを思わせます。
アート性に富んだ服づくりで、奇才を発揮する何とも楽しいブランドと思いました。
上もカーテンではなく、服です。大胆なデザインが印象的です。
フェイ ミノリヤナガセ (FEY MINORIYANAGASE)
上記“カノン”と同じスペースで展示していのが、“フェイ ミノリヤナガセ”です。ブランドを手がけるのはヤナガセ ミノリさん。カノンさん同様、大阪文化服装学院スーパーデザイナー学科を今年卒業予定といいますから、現在はもう卒業されたと思います。在学中、アジアファッションコレクションでグランプリを獲得し、先般2月のニューヨークファッションウィークでランウェイショーを発表したばかりとか。

コンセプトは古い記憶の回帰と新しい発見で、記憶に残る服をつくりたい、と話していました。
フルギニレース(furugi ni lace)
デザイナーの植木沙織さんとディレターの米田年範さんが手がけるブランドで、古着やレースをキーワードにコレクションを製作しているといいます。今シーズンは秋冬とあって、裏毛や裏ムートンの温かいデニムカジュアルや手編みのニットを提案していました。すべて一点もののレデイメードです。
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