PVパリ⒄ 合繊はサステナビリティにシフト
今や環境への配慮は、ファッションテキスタイルに必須とあって、PVパリに出展している大手合繊メーカーは、サステナビリティへシフトした取り組みを加速させています。
小松マテーレは透湿防水素材「サイトス(SAITOS®)」のシリーズで、環境配慮型の「サイトス・ジーエフ(SAITOS®-GF)」と「サイトス・ジーアール(SAITOS®-GR)」の2つの素材を発表していました。ところで「小松マテーレ」は、元「小松精練」で、昨年10月に社名変更したといいます。イメージ刷新と様座なモノづくりメーカーであることを強調する狙いがあったようです。
ともに植物由来を原料とするポリウレタン樹脂が採用されていて、サイトス・ジーエフは従来品に比ベ約5倍の透湿性を実現し、サイトス・ジーアールは、内側にストレッチ性を60%向上させた透湿防水フィルムを取り付け、身体の動き合わせて伸縮する素材に仕上げたといいます。
デニムはポリエステル100%のインディゴ染めで、中白を実現、洗いをかけて白っとさせることもできるなど、本物のコットンデニムそっくり!でした。
他にも麻そっくりのガーゼ「アサコ(ASAKO)」、ウールのような「カールカール(Karl Karl-KS®)」など、同社の技術力にはいつも驚かされます。
東レは「センビズム(SENBISM)」の統一ブランド名で、海外向けに日本発の高付加価値ファッションテキスタイルを発信しています。
今シーズンのテーマは「アドバンスト・エコ(ADVANCED ECO)」で、バイオ合繊やリサイクル合繊を打ち出していました。
右は、見た目ナチュラル感あふれる生地ですが、ポリエステル100%でサトウキビ由来の素材です。
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