PVパリ⑽ ヤーンズ&ニットウエア・セレクション
今期PVパリでは、もう一つのフォーラム「ヤーンズ&ニットウエア・セレクション」が新設されました。これは糸とファイバーの見本市である「PVヤーン」と、横編みニットに特化した従来のニットウエアソリューションズを改称した「PVマニュファクチャリング- ニットウェア」との合同フォーラムです。出展したのは、PVヤーン60社、PVマニュファクチャリング- ニットウェア26社でした。
このフォーラムでは、出展メーカーが開発した糸やクリエイティブな編地がずらりと展示されました。
全体が燃えるようなトレンドカラーの赤に染まっていたのも印象的です。
中でも目立ったのは、高性能でしかもエコ・フレンドリーなヤーンやリサイクルを訴求するヤーン。また見た目と触感が異なる、驚きの感触を持つものも散見されました。さらに見るからに楽しい、装飾的な遊び心にあふれたクリエイティブな編地や、明るさと光沢を活かした流動感のあるものも。
PVマニュファクチャリング- ニットウェアに日本から唯一参加していたのが、新潟県見附市を本拠とする丸正ニットファクトリーです。今回で2回目の出展(このブログ2018.10.8付け参照)で、島精機の無縫製横編み機「ホールガーメント」で編み上げたシンプルなラインのニットウェアが好評、来客が絶えない様子でした。
素材では、春らしいウズベキスタンのフェルガナ産のコットンニットが一押しといいます。これは無農薬栽培された手摘みの綿花で「ホワイト・キング・コットン」とも呼ばれているそう。その40番手双糸の編地は、上品な光沢があってエレガント、しなやかな弾力も心地よく、しばしうっとりさせられました。
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