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2019年3月 7日 (木)

PVパリ⑾ メゾン・デクセプション① 出展した日本の匠

  プルミエールヴィジョン(PV)パリの2月展は、希少なノーハウに的を絞った「メゾン・デクセプション Maison d'exceptions」が開設される会期です。今年も昨年同様、皮革見本市のPVレザー会場内で8回目となるこの特別展示が行われました。出展したのは25のアトリエで、テキスタイルやレザー、アクセサリーに関する並外れた技術を紹介しています。今回はフランスの羽根細工や手織り、カンボジアのシルク、インドの手刺繍、アラブ首長国連邦の手づくり織物の6つの工房が初めて招待出展され、活気を見せていました。

 日本からも既におなじみの顔となった匠の技を誇る6社が参加していました。

セミアリッチ 瀬美庵織 CEMIA-RICH CEVIANORI
 今回で3回目の出展で、ブランドを手掛けるのは淺田佑治さんです。淺田さんの祖父が確立した京都・綾部の黒谷和紙を緯糸に織り込んだ手織りの織物を、工房の名称に因んで“瀬美庵織”と名付けて、現代風にアレンジ、世界に打って出ているといいます。

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 上が経糸が綿、緯糸が和紙の瀬美庵織。和紙がかもし出す“侘び寂び”の美に惹き込まれます。有力ブラントからも声が掛かっているとのこと。

京組紐オーミヤ KYOKUMIHIMO BY OMIYA
 京都で三軸組織という希少な着物地を織っている近江屋が、今回は“京組紐オーミヤ”と名前を変えて出展していました。

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 “三軸 SANJIKU”は、元来、京組紐から生まれた生地であるそう。そこでアイテムを組紐に絞り、幅や太さ、色など様々なタイプのものを提案。装飾やアクセサリーへの展開が楽しみです。

遊絲舎 YUSHISHA 
 初回から欠かさずに出展している藤布の工房です。ブースでは今回も代表の小石原将男さんが、藤蔓の糸を績む実演をされていました。
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 メゾン・エ・オブジェにも出ているとのことで、クッション地などインテリア雑貨にも少しずつ広がっている様子です。

武藤 MUTO
 「触ればわかる」のキャッチフレーズ通り、ここのストールは感触のすばらしさで定評があります。とくにラミー麻のふんわりとしたやわらかな風合いは驚きでした。
Img_03381 綿や麻、絹、カシミアなど天然繊維の中でも最上の品質を用いた極細番手糸を、シャトル織機でゆっくりと織り上げ、染めも藍やボタニカルダイなど自然のものが使われています。型染め絞りや有松絞りなど、古来よりの伝統なのにそれとは感じさせない現代性があるのもすばらしいと思いました。

天池合繊 AMAIKE TEXTILE INDUSTRY
 超極細ポリエステル織物「天女の羽衣Super Organza」で、現代のスーパーメカニカル工房として今回も出展。
Img_03551jpg 前回も見られた表ナイロン、裏シルクの二重織で、二重の間に輝く玉虫のラメ糸などを入れたオーガンジーなど、バリエーションが拡がり、引き続きバイヤーに大人気の様子でした。


スクモレザー SUKUMO LEATHER

 このエリアへの出展は3度目です。世界でも稀有なレザーの本藍染めの提案が、様々なメディアに取り上げられ、有名ブランドのバッグからのオファーも相次いでいるようです。
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