2019秋冬「プラグイン」国産やサステナブルへの関心高く
上質なファッションとライフスタイルの展示会「プラグイン(PLUG IN)」が3月13~15日、渋谷ヒカリエホールにて開催されました。主催の繊研新聞社によると、出展社は86社で96ブランド、来場者は2,578名だったそうです。全体に前回よりも縮小した感じがしましたが、ポジティブな雰囲気に変わりはなかったように見受けられました。
傾向としては昨今のインバウンドブームもあって、国産とくに地方発のブランド発信や、サステナブル(持続可能)を謳うブランドへの関心が高まっているようです。
カフェ・タビ(cafe tabi)
広島県福山市本拠のアパレル・アイというレディスのパンツ中心のアパレルメーカーが手がけているブランドです。生産はすべて国産で、日本製の生地を使い、自社企画、地元生産を貫いているといいます。
そのキャッチコピーは「歩きたくなるパンツ」です。大股の切り替え位置を従来のパンツよりも前に寄せることによって脚を前に出しやすい、だから歩きたくなる設計にしているといいます。
生地に透けない工夫を施すなど、細部にまでこだわってつくられているのに、6,000円から7,000円台と低価格なのもうれしいですね。
ソウメイ(soumei)
徳島県鳴門市本拠の本藍染めの工房「STUDIO N2」の根本ちとせさんによるブランドです。藍の持つ消臭性などの機能を活かしたインナーウエア、とくに新しくメリノウールのものを開発し発表していました。
ブリング・マテリアル(BRING Material)
「服から服をつくる」をテーマにサーキュラーエコノミーを実現しているブランドです。日本環境設計が手がける旧FUKU-FUKUプロジェクトが生まれ変わってできたブランドで、昨年立ち上がったといいます。

訴求しているのは、ブリング・プロジェクトが回収した古着と再生ポリエステルでつくった、一見コットンと見紛うポリエステル100%のウエアです。価格はTシャツ5,800円とか。
シーズン・オフ (season off)
「Each of Life The shop」という群馬県桐生市本拠の小売りが手がけるブランドです。とはいえ生地はお隣、栃木県の足利市からのものを使っているそう。縫製は桐生市で行なっているので、“メイドイン・キリュー&アシカガ”というわけです。
桐生も足利も機業地なだけに、残布は豊富。それを利用したブランドなのですね。
テーマは「ベーシック・イズ・ビューティフル」。価格はシャツ8,600円~。
| 固定リンク
「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事
- ピエール・カルダン氏逝去 ファッションの未来創った先駆者(2021.01.11)
- JAFICビジネスマッチング 企業とクリエーター商談会開催(2020.12.29)
- ファッションワールド東京 昔懐かしい「ガラ紡」に出会う(2020.12.17)
- 篠原ともえ サステナビリティが広げるクリエイションの可能性(2020.12.15)
- プラグイン10月展 バーチャルリアリティシステム初導入(2020.12.02)
コメント