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2019年3月

2019年3月31日 (日)

クスッと笑いを誘う「ユーモアてん。/Sense of humor」

 「ユーモア」とは、コミュニケーションにおける最も大切な感性のひとつというアートディレクターの浅葉克己氏。この浅葉氏がディレクションしている展覧会「ユーモアてん。/Sense of humor」が今、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催されています。

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 会場には浅葉氏がシンパシーを感じるデザイナーやアーティスト(国内外から30組以上)の作品が一堂に展示されていました。

Img_04191  右は、まさにその浅葉氏です。
 
 ちょっとクスッと笑いたくなるようなものがいっぱい!中には不思議なモノありますけれど----。とにかくどれもみんなユニークです。

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 卓球をテーマにしたものは浅葉氏の作品。卓球をプレーするのが、ことのほかお好きのようです。

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 「招き猫のアトム」と「タイガースのだるま」 福田繁雄作品。

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 珍奇な肖像画で知られるイタリアの画家、ジュゼッペ・アルチンボルドを思わせるオブジェも福田繁雄作品。

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 加納典明の「ピンクの犬」。写真をキャンヴァスにプリントし、アクリルでペイントした新作とか。

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 「私のメガネはどこ?」も楽しい! デザイン 浅葉克己/アートワーク ロン・アラッドの作品。
 
 まだまだたくさんあります。
 6月30日までの開催されていますので、ユーモアを楽しみに出かけてみてはいかがでしょう。

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2019年3月30日 (土)

フレンチ・デザイン展 ―“悪趣味のセンスはない”

 先般14日、21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催中の「フレンチ・デザイン展」プレスプレビューに参加しました。

 これは、VIA(フランス創作家具振興会)の40年にわたるインテリアデザイン界への貢献を記念する展覧会で、2017年から世界各地を巡回し、今回の東京展はアジア初とのことです。
 
Img_04641  開幕にあたり、駐日フランス大使 ローラン・ピック氏が訪れ挨拶されました。
 
 キーコンセプトは、「NO TASTE FOR BAD TASTE スタルク、ブルレック・・・」。フレンチ・デザインに“悪趣味のセンスはない”という、ちょっと小粋なテーマになっています。
 
 フレンチ・デザインを特徴づけるものは、冊子によると「伝統と異文化への開放性、産業と創造性、サヴォワール・フェール(職人技)と大胆さ、持続可能な革新性とほんの少しのラグジュアリー感、エレガンスと品格のはざまで決して下品になることなく完璧なバランスを追い求めること」だそう。
 
 「フレンチ・デザインとは何か?」が少しわかった気がしました。

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 ちなみにイラストはすべてデザイナーのジャン=シャルル・ド・カステルバジャックのデザインです。

 VIAのディレクター、ジャン・ポール・バス氏が見どころをご案内してくれましたので、そのいくつかをご紹介しましょう。

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 上のしなやかなランプシェードは折り畳められるとのこと。
 
 左下のスツールは、中を開いて取り出すと、右下のようにマットレスにもなる、機能的なデザインです。
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Img_04771  右のアコーディオン・プリーツの縦型ブラインド・カーテンは、紙と木でつくられています。

 ところがこのブラインドは、下のように大型の扇子の形に変形するように設計されているのです。
 
 楽しいアイデアあふれる家具に目が点になりました。

 開催は31日までです。


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2019年3月29日 (金)

2019秋冬「プラグイン」国産やサステナブルへの関心高く

 上質なファッションとライフスタイルの展示会「プラグイン(PLUG IN)」が3月13~15日、渋谷ヒカリエホールにて開催されました。主催の繊研新聞社によると、出展社は86社で96ブランド、来場者は2,578名だったそうです。全体に前回よりも縮小した感じがしましたが、ポジティブな雰囲気に変わりはなかったように見受けられました。

 傾向としては昨今のインバウンドブームもあって、国産とくに地方発のブランド発信や、サステナブル(持続可能)を謳うブランドへの関心が高まっているようです。

カフェ・タビ(cafe tabi)
 広島県福山市本拠のアパレル・アイというレディスのパンツ中心のアパレルメーカーが手がけているブランドです。生産はすべて国産で、日本製の生地を使い、自社企画、地元生産を貫いているといいます。

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 そのキャッチコピーは「歩きたくなるパンツ」です。大股の切り替え位置を従来のパンツよりも前に寄せることによって脚を前に出しやすい、だから歩きたくなる設計にしているといいます。
 生地に透けない工夫を施すなど、細部にまでこだわってつくられているのに、6,000円から7,000円台と低価格なのもうれしいですね。

ソウメイ(soumei)
 徳島県鳴門市本拠の本藍染めの工房「STUDIO N2」の根本ちとせさんによるブランドです。藍の持つ消臭性などの機能を活かしたインナーウエア、とくに新しくメリノウールのものを開発し発表していました。

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ブリング・マテリアル(BRING Material)
 「服から服をつくる」をテーマにサーキュラーエコノミーを実現しているブランドです。日本環境設計が手がける旧FUKU-FUKUプロジェクトが生まれ変わってできたブランドで、昨年立ち上がったといいます。

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 訴求しているのは、ブリング・プロジェクトが回収した古着と再生ポリエステルでつくった、一見コットンと見紛うポリエステル100%のウエアです。価格はTシャツ5,800円とか。
 
シーズン・オフ (season off)
 「Each of Life The shop」という群馬県桐生市本拠の小売りが手がけるブランドです。とはいえ生地はお隣、栃木県の足利市からのものを使っているそう。縫製は桐生市で行なっているので、“メイドイン・キリュー&アシカガ”というわけです。
 桐生も足利も機業地なだけに、残布は豊富。それを利用したブランドなのですね。

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 テーマは「ベーシック・イズ・ビューティフル」。価格はシャツ8,600円~。
 

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2019年3月28日 (木)

2019秋冬アンビアンス合同展 ラトビアのブランドも参加して

 2019秋冬ファッション合同展「アンビアンス (Ambiance)」が、3月12~14日、東京・渋谷で開催されました。気鋭の9ブランドに加えて、北欧のバルト3国の一つ、ラトビアから7ブランドが初出展、全体に大人のモード感を感じさせていました。
 私は参加できなかったのですが、多才なプロたちによる体験型イベントも行われ、展示会としての魅力をさらに増しているようです。

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 ラトビアのブランドでは、私がとくに注目したのが“ブルブル・バイ・ブラインド・アート(BURBUR by BlindArt)”です。立体的な3Dテクスチャーの生地に惹かれました。
 この“ブラインド・アート(BlindArt)”というのは、視覚障がい者の雇用実現に取り組んでいる組織とか。ラトビアアートアカデミーなど様々な関係機関が支援しているといいます。

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 “ブルブル (BURBUR)”は、ブラインド・アートが考案した新しい社会貢献プロジェクトで、4人の視覚障害者が昔の日本の絞り技術を使って、このユニークな生地をつくり、バッグやトート、スリーピングマスク、クッションなどの製品に仕上げているそう。一つひとつ丁寧に仕上げられていてデザインも素敵です。
 まさに手仕事の技とイノベーションの融合が生み出した特別なコレクションでした。
 
 コハクション(ko haction)は、ファッションデザイナーの小池俊介さんが手がけるブランドです。全国の伝統的な生地に新しい息吹を吹き込み、一目置かれる存在になっています。

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 今シーズンはローシルクデニムやヘリンボン柄のデニムの新作を発表。デニムのちりめん「デニちり」とともに好評の様子でした。
 
 ティッシュ・ルージュ(TISSU ROUGE)は、フランス語の「赤い布」という意味のブランドで、手掛けるのはファッションデザイナーの市原志保さん。

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 今シーズンは「グラフィカルとレイヤード」をテーマに、真っ赤なタータンチェックにこだわった、大胆かつ個性あふれるコレクションです。キュートなフリル使いに女子力を感じました。

 タクター (tactor)
 ブランド名は、tactile(触知できる)の造語。服の肌触りを大切に五感に響く一枚を提案しているといいます。手掛けるのはファッションデザイナーの山本奈由子さん。

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 シーズンテーマは「エクスポーズ=暴き探した末に」だそう。素材の触覚に光の要素をプラスし、光の陰影をキーワードにコレクションを構築したといいます。シャープさの中にダイナミックな動きのあるデザインが今を感じさせます。

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2019年3月27日 (水)

「コダワリノヌノ2019」展 コダワリの産地各社ど真ん中

 この13~15日、東京・南青山で開催されていた「コダワリノヌノ 2019」展を久し振りに訪れました。

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 共通テーマは「コダワリの産地各社ど真ん中」です。各産地メーカー独自の技あり素材が多数披露されました。
 
 注目の生地をご紹介します。

高橋織物 (滋賀県高島市)
 滋賀県高島産地でコットンの強撚糸技術を活かした織物を得意としているメーカーです。高島縮みのクレープや楊柳、ガーゼ、ボイル、ジョーゼット、ナチュラルストレッチなど。
 今シーズンはプリント加工による凹凸感を表現した素材をプッシュしています。
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島田製織 (兵庫県西脇市)

 播州織の中でも最高級細番手糸使いの洗練されたエレガントな綿織物に定評があります。
 とくに今季は、綿リッチ・キュプラ混や和紙混が注目されます。
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ワンエニー (岡山県岡山市)

 オパール加工やジャカードデニムなど、独創的なデニムが目に付きました。
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カナーレ (愛知県一宮市)

 尾州産地のメーカーで、ションヘル織機による織物がすばらしい。ツィードの手織りのような温もりのある風合いに魅せられます。
 糸の間からのぞくラメの上品な光沢が今年風です。
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2019年3月26日 (火)

「テキテキ展」 東京造形大学テキスタイルデザイン学科卒展

 「テキテキ」展とは東京造形大学テキスタイルデザイン専攻有志卒業制作展です。同大学の特任教授でテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんからご案内をいただき、今月半ば、会場となった東京・青山の複合文化施設「スパイラル」に行ってきました。

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 入ってみてびっくり!のほんとうに素晴らしい展示でした。

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 一つひとつの作品にストーリーがあって、見ていて楽しくなります。
 
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 卒業生の皆さん、この才能を活かし、世界に羽ばたいて行って欲しいなと思いました。

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2019年3月25日 (月)

2019桐生テキスタイル展 「毎日が新しい!」テーマに

 この3月6~7日、2019桐生テキスタイルプロモーションショーが東京北青山で開催されました。今シーズンはテキスタイル部門26社に加えて和装部門8社が参加し、全体に華やかな雰囲気でした。
 テーマは「Every day is a new day 毎日が新しい!」。これはヘミングウェイの小説「老人と海」の主人公が語っているフレーズだそうです。不漁が続き運のなさを嘆きながらも、老人は海に出ていく―― ここにはこれまでの経験を最大限に発揮し、新たな挑戦をすることが明日へつながるという意味が込められているといいます。

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 チャレンジングなテキスタイル揃いの中、目を惹くのは色使いの美しいジャカード織です。また光るモノもたくさん見受けられました。桐生の職人ならではの匠の技にも注目です。
 
<和装部門>
 老舗の後藤織物では華と粋をテーマに七五三祝い帯をメインに展示。美しさに目が点になりました。
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<テキスタイル部門>
堀辰
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Img_01341jpg  ラメから天然繊維と幅広い糸に対応できる技術を持ち、新しい時代のニーズを吸収したものづくりを行っているといいます。
 ラメ入りの幾何学ジャカードはコットンリッチ混です。
 シンプルなドレスに仕立てられていました。
 
小林当織物
 5連ジャカードからドビーまで、30台の高速機でQRに応えていることをアピール。
 透明な光沢を放つポリエステルフィルム糸使いのジャカードがフレッシュです。
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ミタショー

 今の時代感覚にぴったりな生地がいっぱい!
 魅力あふれるコレクションを見せています。
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Tex.Box

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 ニードルパンチ専門の加工場で、何と前面にデニムの着物を衣桁にかけて展示。裾模様はウールとのことです。
 「楽しいテキスタイルづくり」を目指しているといいます。

トシテックス

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 小幅のラッセル編み機による付属テープの開発に力を入れていて、これらのテープはアクセントとして好評を博しているとのこと。残布を利用したフリンジやストールなど、ここに来ればきっと楽しいモノに出会えます。

イヅハラ産業
Img_01731   「フリル織」や「フリンジ織」、「ウェーブ織」の特許技術を持っています。
 今季は新技術として、「ペプラム織」を発表していました。
 右は、上下ひとつながりのワンピースです。一見、ペプラムトップとスカートのセットに見えますね。
 ジャカード織物でオリジナルなスタイルを演出している稀有な会社です。
 その技術のすばらしさと気品のあるファッション力にはいつも圧倒されます。

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2019年3月24日 (日)

横浜で「ヤナイハラ ミツシ2019」展に見るデザインワーク

 今月初旬まで、横浜のBankART SILKで開催されていた「ヤナイハラ ミツシ2019」展を見て来ました。ファッションデザイナーの矢内原充志さんがそのデザインワークを通して思考されてきた「ファッションとは何か」を視覚化して見せるものでした。
 
 中心は、“コトブキ インサイド”というアートワークです。

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 コトブキは日本三大ドヤ街の一つである横浜市寿町のことです。これはこの町の人々に合う服を一つひとつ製作し、着てもらい、ポートレートにおさめるというフィールドワークとか。だれもが等しく持っている創造性をファッションというツールで視覚化することが目的といいます。
 「ファッションとは何か? 人々は気がつくと同じようなスタイルを求めてしまう理由は、その存在の不確かさを本質的に感じているから」など、意味深なフレーズを書き込んだパネルが展示されていました。
 
 興味深かったのは“医療×ファッション”の展示で、温度で色が変わる服の提案です。横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センターとの共同プロジェクトで、特殊なマイクロカプセルが染色レベルで生地に結合されていて、身体が温まると白く変化し、冷えると元に戻るといいます。

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 体温の変化がシャツを見ればすぐにわかります。ヘルスケアに役立ちそうと思ったことでした。
 
 他にも愛媛の縫製工場の技術継承の取り組みなど、課題解決に向けた活動を発表。これからの活躍をますます楽しみにしています。

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2019年3月23日 (土)

「キモノマニア」展 伊若手デザイナー日本文化にオマージュ

 この8~14日、イタリア大使館貿易促進部主催「キモノマニア」展がイタリア文化会館にて開催され、レセプションに招待されて行ってきました。
 これは日本文化の影響がイタリアのファッションに与えた、また今も与え続けている影響に焦点を当てたもので、出発点は何と400年前の支倉常長と慶長遣欧使節団です。彼らは1615年にイタリアに到着したのです。支倉常長は豪奢な織物を組み合わせた着物を身にまとい、ローマ風の帽子をかぶっていたという記録が残っているといいます。

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 この史実に由来し、イタリアの若手デザイナー10名がキモノを自分たちなりに解釈して創作した作品が多数披露されました。
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 イタリア人が日本の着物を夢想して仕上げるとこんな風にデザインされるのですね。日本人では思いもつかないようなユニークな発想の個性的なドレスが揃っていました。
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 「ジャポニスム」と呼ばれる、異文化が絡み合うことで生まれた多面的な現象、そのいくつかをご紹介しましょう。

 Img_02061  右は、フランチェスカ・ノリさんの作品です。
 
 伝統技術の“金継ぎ”にインスパイアされたドレスとか。
 シルクサテンとリサイクルビロードにゴールドのファスナー、帯の結び目には蓮の花があしらわれています。
 
 
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 左は、イタロ・マルセグリアさんの作品です。
 
 黒のコットンポプリンとブロンズ色のメタルスパンコールを刺繍したチュールを合わせたトラベルコートです。
 コットンポプリンには撥水加工が施されていて、ゴージャスなのに機能的でもあるのです。 

Img_02211jpg  右は、サント・コンスタンツォさんの作品です。
 
 軽やかな折り襞の職人技術を復活して見せています。
 日本のオリガミをヒントにしたと言っていました。
 16世紀に大流行したラフ(ひだ襟)を思わせます。
  
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 左は、トンマーゾ・フィクスさんの作品です。
 
 鎧のようです。
 つなぎ目の縁取りには印伝のような模様にキリスト教の十字架が組み込まれています。
 
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 右は、ガッティノーニのデザイナーとして著名なギレルモ・マリオットさんの作品です。
  ハンドペイントのダッチェスサテンのマキシ丈のキモノドレスです。

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2019年3月22日 (金)

タキヒョー 滝 富夫氏が語る「ファッションビジネスのコツ」

 先月23日、ファッションビジネス学会東日本支部研究発表会が開催され、タキヒョー名誉顧問 滝 富夫氏が基調講演されました。滝 富夫氏と言えば、伊藤操著「マネージ―ダナ・キャランを創った男」として、レジェンド的存在の方です。この講演も伊藤操氏のご尽力で実現したとのことでした。
Img_11261  タイトルは「ファッションビジネスのコツ」です。とはいうものの滝 氏は冒頭「ファッションビジネスにコツはない」ときっぱり。「当たり前のことをやればいい」と断言し「自分はラッキーでタイミングもよかった」といいます。
 内容はこれまでのご自身のお仕事を振り返るもので、その波乱に富んだ体験談を語られました。お年は何と1935年生まれの84歳とか。とてもそのようには見えないしっかりとした語り口が印象的でした。
 タキヒョー社長に就任されたのは1962年で、その後1973年にニューヨークのデザイナーブランド、アン・クライン社を買収します。しかしその翌年にデザイナーのアン・クラインが急死して大混乱に陥ります。しかし当時アシスタントをしていたダナ・キャランを起用し、セカンドラインのアン・クラインⅡを成功に導くのです。そのときのエピソードも面白かったです。あるときダナに「何故私を選んだの?」に訊かれて、「あなたには色彩感覚や素材選択眼、デザイン力だけではない、フィット性がある」と告げたそう。それは滝氏が、客が服を購入する最後の決め手は“フィット”にあると見極められていたからなのですね。数字を示すことでデザイナーは納得、仕事に打ち込まれていったそうです。
 その後1985年に「ダナ・キャラン・ニューヨーク」を設立、1988年にその頭文字をとった「DKNY」を立ち上げて爆発的なヒットを呼び込みます。
 このヒットの裏には、科学的な根拠があったと強調。クリエイティブな人はとかくビジネスを卑下する傾向があるが、実は論理的に筋道を立ててビジネスをすることが重要で、デザイナーに算数の話をしてびっくりさせたこともあったとか。
 またシーズン最後の見切りをどのようにして減らすか。見切りは「身を切ること」で、このようなことを平気でやってはいけない。そこは出口改革を行って解決していくしかないとも。
 この他、クリエイティブ・マネージメントの重要性など、様々な興味深いお話しの後、これからの商品開発で大切なのはお客様が心のうちに抱いているウオンツ(欲しいモノ)を掘り起こしていくことといいます。たくさんの目に見えない「困った」を引っ張り出してきたからこそ、ここまで走り続けてこられたと感慨深げに仰って、講演を終えました。
 進藤由佳著「回想・滝富夫の流儀~困ったねから始まる」をプレゼントしていただき、再度読み直して、その経営の手腕に改めて感銘したことでした。

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2019年3月21日 (木)

ルームス エクスペリエンス展 UDファスナーのYKKに注目

 アッシュ・ぺー・フランス主催のキュレーションイベント「ルームス エクスペリエンス」展が、先月20~22日に五反田TOCビルで開催されました。ファッションやジュエリーからインテリアまでクリエイティブなプロダクツにあふれて、場内はフレッシュな活気がいっぱい。

 注目したのはエシカルエリアに出展していたYKKです。

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 ファスナーをボタンのように重ね合わせて押すだけで閉じられる新商品「click-TRAK®」を発表していました。
Scan0086  これはどんな人でも(片手でも)どんな場面でもより簡単に使えるユニバーサルデザイン(UD)のファスナーだそう。
 私も試しにやってみました。最初は上手くいかなかったのですが、だんだん慣れて楽に開閉できるようになりました。
 さすが世界シェア45%超と、ファスナー業界で圧倒的トップを行くYKKですね。これまでずっと変わらなかったファスナーの仕組みを一新することになるかもしれません。
 
 ニュー・ラグジュアリーエリアでは、パリの「エコール・ド・キュリオジテ ECOLE DE CURIOSITE」が国内の合同展に初出展。「文学とアート」をテーマにメイド・イン・フランスにこだわったコレクションを発表しているといいます。
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 今シーズンは1 9世紀印象派の女性画家でマネの絵画のモデルとしても知られるベルト・モリゾにインスパイアされたクラシック・モダンなドレスを提案。白、黒、ストライプ、モノトーンのコントラストで、コットン100%やコットン/シルク、リネン素材が中心。エレガントな雰囲気で着心地よさそうです。
 
 もう一つ、ファッション・イズ・ファンのエリアで目に留まったのが「スポークン・ワーズ・プロジェクトspoken words project」です。何とその場で手描きプリントを実演されていました。
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 多摩美術大学染色デザイン科在学中から様々な表現活動を行われていたそうで、卒業を機にブランドをスタートさせたとか。手作業を活かした独自の服づくりで異彩を放つブランドです。

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2019年3月20日 (水)

日本クリエイション大賞 サイバー攻撃防ぐ“攻撃遮断くん”

 日本ファッション協会主催の「日本クリエイション大賞2018」表彰式が3月12日、東京・帝国ホテルで開催されました。同時に「第13回シネマ夢倶楽部」の表彰も行われ、「映画って楽しいな」と改めて思ったことでした。
 まず「日本クリエイション大賞2018」です。今回は社会問題を解決する案件40件の中から次の4件が選ばれたとのことです。
Img_02891  大賞に輝いたのは、サイバーセキュリティサービスで国内を牽引する“攻撃遮断くん”です。右はサイバーセキュリティクラウド代表取締役の大野暉氏です。
 不正アクセスの問題は最近よくニュースになりますね。大野氏によれば毎年2,000億件ものサイバー攻撃があり、激化の一途を辿っているそうです。“攻撃遮断くん”はWEBサイトへのサイバー攻撃を可視化し遮断するサービスで、2013年のサービス開始から3年半でこの分野の国内累計サイト数・導入社数ともにナンバー1を獲得したそう。
 昨年、シアトルに会社を設立されたそうで、海外進出も着々と進められているようです。今後は個人向けにも伸ばしていきたいそうで、ほんとうにすばらしい!
 
 仕事改革開発賞を受賞したシナモンの平野未来氏にも驚かされました。「手書き文字を読み取るAIエンジン『Flax Scanner』を開発」され、「世界中全てのめんどうな仕事を無くすことが使命」といいます。漢字やひらがな、カタカナ、アルファベット、数字などの手書き文字を85~100%という高い精度で読み取ることができるとか。昨年アメリカに現地法人を設け、世界ナンバー1のAI企業の実現に向けて挑戦中だそう。
 
 この他、農業活性化賞は「イオンアグリ創造」に、教育文化貢献賞は島根県隠岐諸島の一つ、中ノ島の海士町で高校魅力化プロジェクトをスタートさせた岩本悠氏に贈られました。
 
 次に「シネマ夢倶楽部」ではベストシネマ賞にマーチン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」、カンヌ最高賞を獲得した「万引き家族」、「日々是好日」が選出され、「万引き家族」と「日々是好日」に出演された樹木希林さんを偲んだことが印象的でした。あの達観したような雰囲気は樹木希林さんだからこそ出せたのでしょう。ほんとうにすてきな女優さんでした。

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2019年3月19日 (火)

2020年春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「Newsプレスリリース)」の3月18日付けで、柳原美紗子が寄稿した「2020年春夏コットン素材傾向 PREMIERE VISION PARIS 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。http://cotton.or.jp/pr2019-03-18.htmlをクリックしてご覧ください。

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2019年3月18日 (月)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

 今シーズンもまた、コットン・ファッション・セミナーを下記の通り開催いたします。
 皆様のご参加をお待ちしています。

 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「イベント」ページで、「コットン・ファッション・セミナー開催」の記事が掲載されています。https://cotton.or.jp/seminar.htmlをクリックしてご覧ください。

                   記

テーマ:「2020春夏~2020/21秋冬コットン・ファッションと素材の傾向」
講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先
■ 大阪 4月8日(月) 2:00P.M~4:00P.M. 大織健保会館8階
  主催/協同組合 関西ファッション連合 
  申し込み先/電話06-6228-6525

■ 東京 4月10日(水) 1:30P.M~3:30P.M.  東京ウイメンズプラザホール
  共催/東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
  申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 電話06-6231-2665

* 大阪と東京の各セミナーは主催団体が異なります。お申込み・お問合せは、必ず直接それぞれの団体にお願いします。

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2019年3月17日 (日)

PVパリ(21) 持続可能で独創的な日本のニット生地

 高度な技術と独創性を誇る日本のニット、持続可能な素材提案も欠かせないと、対応に力を入れています。

エイガールズ
 「バック・トゥ・ネイチャー」をテーマに、サステナビリティを打ち出していたのが印象的です。

Img_05431 新素材としてとくにキュプラをマークし、糸から開発したといいます。

Img_05471  右は、表ベンベルグ、裏コットンのリップルストレッチニット。
 キュプロのコンパクトな編地をスエードのような感触に仕上げたものも。

Img_05511  またラメが好評とのこと。とくにシルバーが微妙なニュアンスで光る裏毛や、見る角度によりオーロラのように光るラメも人気といいます。

カネマサ莫大
Img_05721_2  
ニットで布帛のような生地が好評とのこと。
 一見紙もしくは不織布のようにも見えましたが---、ところが綿100%の丸編みジャージーでした。
 心地よいエコフレンドリーな素材です。


宮田毛織工業

Img_05661  人気素材は落ち感があってドレープ性に富むエレガントなニットといいます。
 トリアセ/ポリエステルが主体。

Img_05651  奥のコーナーには、新内外綿のコットン/テンセルによるボタニカルダイ製品が展示されていました。エコを求めるバイヤーへの提案として人気のようです。

東光商事
 白いTシャツをずらりとウインドーに並べたところ、これが好評だったそう。
Img_04981  生地はハリ感を持たせたスムースで、布帛のような仕上がりのもの。落ち綿使いのリサイクルコットン使いといいます。

Img_04961jpg  今シーズン、大人気となっているキリンのモチーフのプリントにも注目です。コシノヒロコ・テキスタイルラボによるデザインだそう。

ミナミ
 全体に色味のきれいなスエット地が人気といいます。
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Img_05361  サッカー風の裏パイルも好調。
 テリークロスも。
 だらだらと落ち感があってドレープする質感への関心も高いとのこと。

森下メリヤス工場
 ピックアップが多かったのは表面加工されたもの、ふくれ加工や楊柳調のもの。
 またオーガニックコットンやリサイクルコットンも多くの引き合いがあったといいます。
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2019年3月16日 (土)

PVパリ⒇ プリントは爽やかさとともに赤が目立つ展開

 今季、プリントセクションに出展した日本企業の人気素材を見ると、爽やかな白地のグラフィックに加えて、赤い地色やモチーフのものが、いつになく目立っていました。
 今シーズンは赤がトレンドのキーカラーとなっていますので、プリントにもその影響が表れているようです。

北高
Img_03281  綿/レーヨンの爽やかなジオメトリーが好評といいます。
 また大胆な和柄への関心も高いそう。
 モチーフは虎や雄鶏のモチーフなどいろいろある中で、とくに赤地に白い鶴のモチーフが受けているといいます。
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コッカ
Img_03351  全体にシンプルな水玉やチェック柄で、輪郭をぼかした感じのものに動きがあるようです。
 白地にやさしい色使いですが、甘さを抑えたすっきりとした感覚です。
 意外にもスイカのモチーフが、フォーラムにピックアップされて、人気を集めていたのが印象的でした。
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2019年3月15日 (金)

PVパリ⒆ 色・柄にインパクトのある装飾的素材

 PVパリでは今シーズン、色・柄にインパクトのある装飾的素材がトレンドの一つとなっています。日本の出展企業の中にも、これに倣うかのようにファンタジーあふれる生地でバイヤーを魅了しているメーカーがいくつか散見されました。

宇仁繊維
 光を感じる蛍光色が人気といいます。
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Img_05161  チュールレースやラッセルレース、それらにPVCコーティング、あるいはボンディングなどのテクニカルな生地がブースを華やかに彩っていました。


サンコロナ小田
 パリッとしたオーガンジーに円形ラバープリントの生地やサッカー風にシュリンクさせたソフトな花柄プリントが好評といいます。
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栄レース

 プリントで大柄が人気のように、レースの柄もリピートが大きくなっているそう。
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 ラメはどちらかというと控えめに入れたものが好評だそう。また絞り染やグラデーション調の色合いのもの、リバーレースにコード刺繍を取り入れたものも動きがよいといいます。

リリーレース
 今シーズンは和紙のレースが好調。
 和紙にコーティングやメッシュに透明なホイルコーティングのものも。
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2019年3月14日 (木)

PVパリ⒅ さわやかな先染めもサステナブルが合言葉

 さらっと爽やかな明るい先染めが広がっています。繊細な透け感やサッカー調など表情のあるものが多く、どれも洗練されたエレガント感にあふれています。素材はサステナブルが合言葉。天然繊維のコットンやリネンから、キュプラ、テンセル、またペーパー、バイオ合繊など、土に還る循環型素材使いのものが目に付きます。

桑村繊維
 ガラス張りのブースが新鮮です。
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Img_04611  綿/リネン、綿/ポリエステルなど混紡が良好で、軽量で、サッカーのように表面感のあるものが人気とのこと。


スタイレム(Blackコレクション)
  イタリアの著名テキスタイルディレクター、マウロ・クレリチ氏が手がける日本製テキスタイルコレクションです。
 今シーズンは麻や綿、キュプラ使いのしっかりとしたコンパクトな質感のものや、透け感を組み合わせて立体的に見せたもの、カットジャカードなど。光沢はラメよりも樹脂系のコーティングやチンツ加工へ。また経糸プリントのほぐし織の提案も見られました。
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スタイレム(ZEN kiwamiコレクション)

 日本の各産地の特徴をいかしたテキスタイルコレクションです。細かいメッシュ調のファンシーな先染めに目が留まりました。Img_05571  Img_05531jpg


タキヒョー

Img_06201  サステナビリティを意識し、独自のタグを考案するなど、エコに力が入っています。
 コットンやリサイクルポリエステル、またペーパー使いなどが目立っていました。

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2019年3月13日 (水)

PVパリ⒄ 合繊はサステナビリティにシフト

 今や環境への配慮は、ファッションテキスタイルに必須とあって、PVパリに出展している大手合繊メーカーは、サステナビリティへシフトした取り組みを加速させています。

 小松マテーレは透湿防水素材「サイトス(SAITOS®)」のシリーズで、環境配慮型の「サイトス・ジーエフ(SAITOS®-GF)」と「サイトス・ジーアール(SAITOS®-GR)」の2つの素材を発表していました。ところで「小松マテーレ」は、元「小松精練」で、昨年10月に社名変更したといいます。イメージ刷新と様座なモノづくりメーカーであることを強調する狙いがあったようです。

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 ともに植物由来を原料とするポリウレタン樹脂が採用されていて、サイトス・ジーエフは従来品に比ベ約5倍の透湿性を実現し、サイトス・ジーアールは、内側にストレッチ性を60%向上させた透湿防水フィルムを取り付け、身体の動き合わせて伸縮する素材に仕上げたといいます。
Img_04711  デニムはポリエステル100%のインディゴ染めで、中白を実現、洗いをかけて白っとさせることもできるなど、本物のコットンデニムそっくり!でした。
 他にも麻そっくりのガーゼ「アサコ(ASAKO)」、ウールのような「カールカール(Karl Karl-KS®)」など、同社の技術力にはいつも驚かされます。

 

東レは「センビズム(SENBISM)」の統一ブランド名で、海外向けに日本発の高付加価値ファッションテキスタイルを発信しています。
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Img_04751  今シーズンのテーマは「アドバンスト・エコ(ADVANCED ECO)」で、バイオ合繊やリサイクル合繊を打ち出していました。
 右は、見た目ナチュラル感あふれる生地ですが、ポリエステル100%でサトウキビ由来の素材です。

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2019年3月12日 (火)

PVパリ⒃ ドレスアップした高級感のあるデニム

 デニムを扱うメーカーが増えています。デニムの生地自体に魅力があるということでしょう。とくにデニム専業ではない、テーラードなウール地メーカーが乗り出していて、ドレスアップした高級感のあるデニムを展開しているのが注目されます。

ニッケ
 このブログ2018.10.13付けでご紹介したように、今回もウールデニムを前面にプッシュしていました。中白ではないのですが、ロープ染色のコットンデニムに似たヴィンテージ感覚のある白みを表現しているデニムです。
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 素材はニュージーランド・メリノが中心。とくにトレーサビリティ可能な原産地認証システム「Zque(ジーキュー)」認証のものを増やしていくそうです。

チクマ
 今シーズンの人気は二つあり、その内の一つがウールデニムです。
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 高級感のあるウールとはいえ、上記ニッケのものよりカジュアルで、ナチュラル感が強いのが特徴。綿混のものも扱われています。
 もう一つはペットボトルからの再生繊維、リサイクル・ポリエステルだそう。

柴屋
 いつ行っても混んでいるブースで、人気のほどがわかります。
Img_04451jpg  全般に好調で、とくに引き合いが多かったものの一つがデニムのラメシリーズだそう。シルバーラメ入りのジャカードデニムで、チラチラと輝く光が神秘的な奥行きを感じさせる、高級感のあるデニムです。

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2019年3月11日 (月)

PVパリ⒂ アッパージーンズウェア エコとセルビッジ焦点

  PVパリの「アッパージーンズウェア」エリアには、日本のメーカー3社、クラボウ、クロキ、日本綿布が出展していました。海外進出には積極的で、昨年12月にロンドンで初めて開催されたデニム・プルミエールヴィジョン(デニムPV)にも参加し、大盛況だったそう。今年5月28日・29日、ミラノで初開催されるデニムPVにも参加するとのこと。
 ブースでは、サステナブルなデニムを求めるバイヤーが多く、またセルビッジ・デニムにも焦点が当てられているといいます。

クラボウ
 前回同様の展開で「プライムブルー」がメインテーマ。昨年の9月展でも提案していた「リターン・コットン」(このブログの2018.10.12付け参照)が目に付きました。Img_04491jpg これは落ち綿を再資源化したリサイクルデニムです。
 また綿100%なのに色落ち・色移りしにくい進化系デニム「AQUATIC(アクアティック)」やヴィンテージ調のセルビッジ・デニムが引き続き好調といいます。
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日本綿布
 先般開催のミラノウニカ2月展に初出展し、手応えがあったといいます。今回も好感触を得ているとか。セルビッジを始めジャカードデニムも好評で、全体に流れに乗っている様子でした。
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クロキ
 とくにサステナブルなデニムへの要望が強いこともあって、オーガニックコットンのセルビッジの品番をプッシュされていたのが、印象的です。
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2019年3月10日 (日)

PVパリ⒁ PVファブリックに日本から2社が初出展

 今シーズンのPVパリに出展した日本企業は55社、その内初出展は、PVファブリックの2社とPVレザーの1社でした。ちなみに前回9月展では新規はゼロでした。今回は少し意気が上がってきているように思えます。
 ここではPVファブリックに初めて参加した蝶理と紀南莫大小工場をご紹介しましょう。

蝶理
 グローバル展開を加速している繊維商社が、いよいよPVパリにやってきました。初参加ながら商談件数は100社以上あったと、まずまずの手応えを感じている様子でした。
Img_08581  とくに人気があったのは、エコな合繊とストレッチのものだそう。
 前者は、再生ポリエステル繊維の「エコブルー ECO BLUE」で、これはペットボトルのみならずポリエステル100%の繊維製品全般をリサイクルし、繊維として何度でも再生可能にする、完全循環型リサイクルシステムをうたうもの。
 後者のストレッチは、ポリウレタンを使用しない高品質なストレッチ素材「テックスブリッド」です。
 いずれも蝶理が独自に開発した素材で、海外での本格展開が期待されます。

紀南莫大小工場
Img_05391  綿ジャージーの代表的産地である和歌山が拠点の老舗ニットメーカーです。
 初めての出展で、期待が大き過ぎたのか、最終日、ちょっと浮かぬお顔をされていました。
 人気はインディゴ風の表起毛の裏毛で、裏が詰まった感じのするものとか。
 エーゲ海コットンやスーピマなどこだわりの原料で、今後さらにサステナブルに力を入れていくといいます。

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2019年3月 9日 (土)

PVパリ⒀「comON」の“新エコ:トレース・イット”展

 PVパリは学生や若手デザイナーの支援活動にも力を入れています。その最たるものが毎年4月末に開催されているイエール国際フェスティバルで、公式スポンサーになっているのです。出展メーカーも生地提供に協力していて、スーピマ綿協会にも依頼があったといいます。そのグランプリ作品が披露されるのはこの9月展です。

 そこで今回の2月展ではイエール国際フェスティバルに代わって、イタリアのファッションスクールチームによる「comON」の展示が行われました。このプロジェクトはシルクで世界的に有名なコモ産地の企業がサポートしているといいます。
Img_05271jpg  
 テーマは“新エコ:トレース・イット (New Eco : Trace It) ”です。

 ウェアや帽子などのアイテムは、生産段階からすべてエコでトレース(追跡)できるそう。
Img_05291 クオリティは高くて独創的、細部へのこだわりなど、学生作品とは思われない高度なレベルと思いました。 
 ユニークなファッションとエコロジーは共存する、これはそんな未来を予感させるようなインスタレーションでした。

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2019年3月 8日 (金)

PVパリ⑿メゾン・デクセプション➁ ヴィラ九条山体験語る

  「ヴィラ九条山」は、アンスティチュ・フランセ日本が運営するフランスの国外アーティスト・イン・レジデンス、つまりフランスのアーティストを日本に招聘し、滞在しながら創作活動を行わせる京都の邸宅であるそう。フランス人アーティストにとっては憧れの施設といいます。私も今期PVパリで初めて、京都市内にこのような場所があることを知った次第です。

 今回の「メゾン・デクセプション」では、初の「ヴィラ九条山」展開催とともに、同じホールのコンフェランス・スペースにて、この企画展に参加した6人のアーティストによる「日本でのレジデント体験を振り返る」と題したパネルディスカッションが行われました。
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 司会役はシャルロット・フーシェ=イシイ ヴィラ九条山館長とコンサルタントの大江ゴティニ純子さん、そしてパネリストの一人が私もよく存じ上げているテキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんでした。
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 ヴィラ九条山は1992年に設立され、2014年に改装されたそうです。そのとき以来日本人もフランス人とのデュオに限って受け入れられるようになり、ファッション・テキスタイル分野にも門戸が開かれたといいます。梶原さんは昨年、同じテキスタイルデザイナーのポーリーヌ・アバスカルさんと組んで参加されたのですね。
 ポーリーヌさんと一緒に工場を回って、彼女が何に関心を示すのか、梶原さんにはそれがとくに刺激的に感じられたそうです。日本人では気づかないヒントがたくさんあったようです。たとえば仕上がるまでの途中の段階の柄に惹かれたり、日本の間引くという美意識に感心したり、また色に立体的な奥行きを持たせる濃淡の技法に目を見張ったり---。そのときのエピソードを交えて、楽しそうに語られました。
 他のパネリストたちも日本の職人さんたちと接して学んだことなど、日本での思い出を振り返りながら、それぞれクリエーションをプレゼンテーション。
 フランスと日本の芸術や文化交流がこんな風にして進んでいたことに、改めて感動したことでした。

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2019年3月 7日 (木)

PVパリ⑾ メゾン・デクセプション① 出展した日本の匠

  プルミエールヴィジョン(PV)パリの2月展は、希少なノーハウに的を絞った「メゾン・デクセプション Maison d'exceptions」が開設される会期です。今年も昨年同様、皮革見本市のPVレザー会場内で8回目となるこの特別展示が行われました。出展したのは25のアトリエで、テキスタイルやレザー、アクセサリーに関する並外れた技術を紹介しています。今回はフランスの羽根細工や手織り、カンボジアのシルク、インドの手刺繍、アラブ首長国連邦の手づくり織物の6つの工房が初めて招待出展され、活気を見せていました。

 日本からも既におなじみの顔となった匠の技を誇る6社が参加していました。

セミアリッチ 瀬美庵織 CEMIA-RICH CEVIANORI
 今回で3回目の出展で、ブランドを手掛けるのは淺田佑治さんです。淺田さんの祖父が確立した京都・綾部の黒谷和紙を緯糸に織り込んだ手織りの織物を、工房の名称に因んで“瀬美庵織”と名付けて、現代風にアレンジ、世界に打って出ているといいます。

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 上が経糸が綿、緯糸が和紙の瀬美庵織。和紙がかもし出す“侘び寂び”の美に惹き込まれます。有力ブラントからも声が掛かっているとのこと。

京組紐オーミヤ KYOKUMIHIMO BY OMIYA
 京都で三軸組織という希少な着物地を織っている近江屋が、今回は“京組紐オーミヤ”と名前を変えて出展していました。

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 “三軸 SANJIKU”は、元来、京組紐から生まれた生地であるそう。そこでアイテムを組紐に絞り、幅や太さ、色など様々なタイプのものを提案。装飾やアクセサリーへの展開が楽しみです。

遊絲舎 YUSHISHA 
 初回から欠かさずに出展している藤布の工房です。ブースでは今回も代表の小石原将男さんが、藤蔓の糸を績む実演をされていました。
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 メゾン・エ・オブジェにも出ているとのことで、クッション地などインテリア雑貨にも少しずつ広がっている様子です。

武藤 MUTO
 「触ればわかる」のキャッチフレーズ通り、ここのストールは感触のすばらしさで定評があります。とくにラミー麻のふんわりとしたやわらかな風合いは驚きでした。
Img_03381 綿や麻、絹、カシミアなど天然繊維の中でも最上の品質を用いた極細番手糸を、シャトル織機でゆっくりと織り上げ、染めも藍やボタニカルダイなど自然のものが使われています。型染め絞りや有松絞りなど、古来よりの伝統なのにそれとは感じさせない現代性があるのもすばらしいと思いました。

天池合繊 AMAIKE TEXTILE INDUSTRY
 超極細ポリエステル織物「天女の羽衣Super Organza」で、現代のスーパーメカニカル工房として今回も出展。
Img_03551jpg 前回も見られた表ナイロン、裏シルクの二重織で、二重の間に輝く玉虫のラメ糸などを入れたオーガンジーなど、バリエーションが拡がり、引き続きバイヤーに大人気の様子でした。


スクモレザー SUKUMO LEATHER

 このエリアへの出展は3度目です。世界でも稀有なレザーの本藍染めの提案が、様々なメディアに取り上げられ、有名ブランドのバッグからのオファーも相次いでいるようです。
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2019年3月 6日 (水)

PVパリ⑽ ヤーンズ&ニットウエア・セレクション

 今期PVパリでは、もう一つのフォーラム「ヤーンズ&ニットウエア・セレクション」が新設されました。これは糸とファイバーの見本市である「PVヤーン」と、横編みニットに特化した従来のニットウエアソリューションズを改称した「PVマニュファクチャリング- ニットウェア」との合同フォーラムです。出展したのは、PVヤーン60社、PVマニュファクチャリング- ニットウェア26社でした。

 このフォーラムでは、出展メーカーが開発した糸やクリエイティブな編地がずらりと展示されました。
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 全体が燃えるようなトレンドカラーの赤に染まっていたのも印象的です。

Premierevision12fevrier2019alexgall  中でも目立ったのは、高性能でしかもエコ・フレンドリーなヤーンやリサイクルを訴求するヤーン。また見た目と触感が異なる、驚きの感触を持つものも散見されました。さらに見るからに楽しい、装飾的な遊び心にあふれたクリエイティブな編地や、明るさと光沢を活かした流動感のあるものも。

 PVマニュファクチャリング- ニットウェアに日本から唯一参加していたのが、新潟県見附市を本拠とする丸正ニットファクトリーです。今回で2回目の出展(このブログ2018.10.8付け参照)で、島精機の無縫製横編み機「ホールガーメント」で編み上げたシンプルなラインのニットウェアが好評、来客が絶えない様子でした。
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 素材では、春らしいウズベキスタンのフェルガナ産のコットンニットが一押しといいます。これは無農薬栽培された手摘みの綿花で「ホワイト・キング・コットン」とも呼ばれているそう。その40番手双糸の編地は、上品な光沢があってエレガント、しなやかな弾力も心地よく、しばしうっとりさせられました。

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2019年3月 5日 (火)

PVパリ⑼ スポーツ&テック ファッション志向強まる

 前回新設された「スポーツ&テック」フォーラムは今回、「ハッピー・パフォーマンス(Happy Performance)」をテーマに、よりファッション志向を強めて、トレンディに変化していました。

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 スポーツブランドはより新鮮で楽しい体験のできる素材を、またアパレルブランドはより高機能なアイテムを開発しようと革新的な素材を求める傾向になっています。いずれも環境にやさしいファッションと結び付いているのですが---、フォーラムはこれまでにも増して豊かな彩りに包まれていたようです。

 もう一つ目が点になってしまったのが、テキスタイルデザインのPVデザインに設けられたデザインの遊び場「デザイン・プレイグラウンド(DESIGNS PLAYGROUND) 」でした。

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 スケートライダーのデモンストレーションやポンポンガール(チアガール)のショー、ヨガクラスもあって、ほんとうにびっくり! 
 2020年春夏に向けて、ストリートとスポーツの融合が加速しそう、と思いました。

 なお、既報ではありますが、新たにPVスポーツという見本市もローンチされます。これはPVパリの「スポーツ&テック」をさらに強化するもので、第1回目は「スポーツウェアのシリコンバレー」と呼ばれる米国ポートランドにて、8月14日と15日に開催されるとのことです。
 スポーツへの動き、もう目が離せませんね。

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2019年3月 4日 (月)

PVパリ⑻ 一新されたスタッフの制服に丸和商事の播州織

 今期PVパリで、目に付いたのがスタッフの女性たちのユニフォーム、制服です。スポーツの春を思わせる颯爽としたジャンプスーツに一新されていました。

1  目立っていたのは白地に鮮烈な赤いストライプです。この太い先染めストライプの生地を提供したのは、PVパリに長年出展している丸和商事です。兵庫県西脇産地に本社を構える播州織の老舗企業ですね。
 デザインを手がけたのは、パリコレで活躍している中国の若手デザイナー、ダゥエイ サン (Dawei Sun)さん。洗練された絶妙な脱構築性やカラープレイに定評があり、最近めきめきと頭角を現しています。 

Premierevisionalexgallosi03293x440  彼はPVパリで出会った丸和商事のこの爽やかな綿織物にインスピレーションを刺激され、本来ワークウェアのジャンプスーツを現代的なシルエットに落とし込んだといいます。大胆なスクエアカットは機能的でシンプルな美しさにあふれています。
 今や自由なライフスタイルを生きる女性たちに、お決まりのような堅い感じの制服は似合いません。PVパリのスタッフも「動きやすくて快適」と言っていました。今をいく女性にふさわしいファッションに仕上げたダゥエイさん、さすがです。

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2019年3月 3日 (日)

松屋銀座で「ベニシアさんの手づくり暮らし展」開催中

 今、松屋銀座で「ベニシアさんの手づくり暮らし展」が11日まで、開催されています。先日、その内覧会が行われ、参加しました。

 ベニシアさんはあのイギリス人女性、ベニシア・スタンリー・スミスさんです。由緒正しい英国貴族の家系に生まれながらも、19歳で放浪の旅に出て、京都・大原で出会った日本の古民家で素朴な手づくりの暮らしをされているのですね。10年ほど前に、その生活ぶりを紹介する写真展が開かれ、これがNHKの記者の目に留まり、Eテレで「猫のしっぽ カエルの手」という番組が放映されるようになったとか。私も時折見ていて、そのたびに古民家の古き良き暮らしっていいな---と憧れています。その後制作された「ベニシアさんの四季の庭」というドキュメンタリー映画も見ました。意外にも波乱な人生を過ごされていて、感動したことが思い出されます。

 本展では美しい写真や映像、スケッチとともに、ご自宅のお庭やキッチン、愛用のテーブルウェアなどが再現されています。テレビや映像では伝わってこない、ベニシアさんの穏やかな暮らしを体験できる、ちょっとすてきな展覧会です。

Img_00081  お庭の風景です。ベニシアさんの庭づくりの原点は、一家が1956年に移り住んだジャージー島の農場での体験にあるといいます。

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Img_00171jpg  絵もお得意で、スケッチが多数展示されています。

Img_00611  本展の一番の見どころがこの広い空間です。

Img_00621   とくに暖炉は大のお気に入りだそう。

Img_00451  キッチン台にはスペイン風のタイルがはめ込まれています。

Img_00541jpg  ピクニックセットです。布には手づくりの刺繍が施されています。

Img_00831  最後にご夫妻で仲睦まじく手をつないで登場。ご主人は山岳写真家の梶山正氏です。

  なお、写真は美術館より特別の許可をいただきました。詳細は、http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20190228_venetia_8es.htmlを参照ください。

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2019年3月 2日 (土)

PVパリ⑺ アメリカ綿「WHAT’S NEW IN COTTON?」展

 今期もPVヤーンで、アメリカ綿のCOTTON USA(CCI国際綿花評議会 本部:ワシントンD.C. )が出展していました。今回で4シーズン目を迎えて、前回よりもスペースが広くなり、新しい革新的な技術を紹介する「WHAT’S NEW IN COTTON? (コットンの新機能)」展もより充実した印象でした。

 「WHAT’S NEW IN COTTON? (コットンの新機能)」展では今シーズン、9つのブランドが製品を展示していました。ここではその中から初登場した4つのブランドをご紹介します。

 まずCOVEROSS(カバロス) by hapです。
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 日本からの初めての出品で、何と日本の着物が展示されていてびっくり! 着物は米綿テキサス・オーガニックコットンです。
 このCOVEROSSは「人と地球に優しい素材開発」をコンセプトに、東京・中央区が本拠のアパレルベンチャー hap社 が開発した新素材。光触媒技術により、汗ジミの除去から、抗菌防臭、撥水、遮熱、UVカットなど10種類程度の快適多機能を同時に付与できるといいます。
 これにより綿100%素材は、その独特の自然な風合いを損なう事なく合繊のような高機能素材に進化させることができるようになったそう。
 サステナブルなコットンとテクノロジーのハイブリッドを実現したCOVEROSS、その本格的な展開が期待されます。

 次に37.5 テクノロジーです。
Img_02561jpg これは米国コロラド州のCOCONA(ココナ)社が開発した吸水速乾素材で、生地内の理想的な温度である37.5度を常に維持する性質をもっているそう。
 ヤシの実の殻や火山性鉱石をもとにした微多孔質活性粒子が繊維に練り込まれていて、その特殊な粒子のミクロの孔(あな)が拡大することにより、体温が上昇して発生する水蒸気を捉え、それを素早く蒸発することで快適な温度を保つ仕組みとか。
 熱を帯びれば帯びるほどその効果は発揮され、吸汗性、速乾性、そして炭が用いられていることにより防臭効果もあるといいます。 

 またCOLOR-CAT
Img_02531 中国の江蘇省江陰市にあるJangyin Heng Liang Textile 社のニットデニムのブランドです。
 インディゴやカラフルなカラード・デニムを丸編みや経編みニット地で生産していて、とくに染色に環境に配慮した技術を採用しているとのこと。
 それは特殊な連続パッド・ドライ工程により廃水を排出することなしに染色する技術で、同社はこのエコフレンドリーな染色テクノロジーの特許を取得しているとも。

 さらにVOLTスマート・ヤーンズ
Img_02571_2  これは米国ノースカロライナ州を本拠とするVOLT社が開発した導電性のある糸で、2018年に東京で開催されたウエアラブルエキスポにも出品されたとか。
 人間の髪の毛と同じくらいの細さのワイアを16本組み合わせた糸で、熱などを伝えるそう。手縫いやミシン用縫糸で、現在各国で特許出願中といいます。
 

 

 

 

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2019年3月 1日 (金)

PVパリ⑹ 素材は「軽さ」と「動き」と「楽しさ」がトレンド

 2020年春夏は、環境へのコミットとともに、人目につく派手やかさや、差異化へのアピール、それにディスラプト(創造的破壊) へのチャレンジが追求されるシーズンになりそうです。インパクトの強い“赤”がキー・カラーとして打ち出されているのも、このあらわれでしょう。

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 PVファブリックのトレンドを象徴するフォーラム、「PVパースペクティブ」には、そうした素材が多彩に展示されていました。壁には赤字で様々なキーワードが、整然とではなく乱雑に掲げられていて、「静」から「動」への移行をイメージしているようでした。  

 多様な提案があふれる中で、今シーズン、とくに注目された素材のトレンドは「軽さ」と「動き」と「楽しさ」です。ここではそのほんの一部ですが、ご紹介します。

 「軽さ」は、重みを感じさせないぐらい軽く、薄く、しかもシルエットをきちんと出せるしっかりした感覚のもの。着る人にやさしい軽さは今や必須です。
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 「動き」は、スポーツの機能性を取り入れたエレガントな素材が中心。流動感のあるものや体の動きに寄りそう伸縮性のあるものがポイントとなっています。
Img_02301  
 「楽しさ」は、視覚的にインパクトのあるものが選ばれています。豊かな色彩や大胆な意匠も特徴です。
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