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2019年2月17日 (日)

ミラノ「フォンダシオン プラダ」でもう一つのバロック体験

 ミラノに来て、話に聞いていた「フォンダシオン プラダ Fondazione Prada」を訪れました。2015年にオープンしたプラダの複合文化施設です。
 地下鉄ロディ駅から寂れた道を歩き、10分ほどで目印の金色の建物がある場所に到着しました。Img_19121 ここはレム・コールハス率いる建築事務所OMAが元蒸留所をリノベーションしたものだそう。新×旧や人工×自然の対比が巧みで、いかにも現代アートの発信拠点らしく思われました。

Img_19621  エントランスは、まさにその金色に塗られた建築物です。「ホーンテッドハウス Haunted House」と呼ばれているとのことで、今思うと、地下のクロークからして静かで薄暗い、神秘的な雰囲気でした。

 展覧会場はいくつかに分かれています。その内、メイン会場のポディウムとトーレ(タワー)での展示をご紹介します。

 ポディウムでは、「Sanguine:バロックのLuc Tuymans」展が開催されていました。  
Img_19221jpg  Sanguine(サンギン)とは、「赤」、「暴力」、「活力」を意味する言葉です。絵画では残酷さと演劇化を際立たせる技法をこう言うそうです。これはベルギーのアントワープで活動しているアーティスト、Luc Tuymans(リュック・タイマンス)のグループによる企画展でした。

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 見ていると茫漠とした不安感に襲われる、ときにおどろおどろしい、グロテスク極まるといった作品も---。現代社会の深層に存在する何か訳のからないものを代弁しているでしょうか。
 もう奇怪そのもの、バロックのもう一つの側面を体験させられました。

 トーレ会場は、敷地の一番奥にある昨春公開されたというビルです。ここでは明るいモダンな印象のインスタレーションが展示されていました。
Img_19601jpg  
 プラダのモードの発想源かと思えるような作品も見られました。

 このところエルメスやルイ・ヴィトン、シャネルなどアートに誘うラグジュアリーブランドが多くなっています。プラダもその一つ、アートに力を入れていることを今更ながら印象付けられたことでした。

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