« ミラノ・ウニカ⑷ 20年春夏「ミュージック・メニュー」 | トップページ | ミラノ・ウニカ⑹ 日本パビリオンの新規出展企業 »

2019年2月13日 (水)

ミラノ・ウニカ⑸ 「サステナブル・イノベーション」

 今期ミラノ・ウニカ(略称MU)では“サステナビリティ・プロジェクト”がメインテーマとなりました。これはMU会長のエルコレ・ポッド・ポワーラ氏が開幕式で述べた通りです。とくにこの2月展は「サステナブル・イノベーション(SUSTAINABLE INNOVATION)」をテーマに、「プロセスの革新」、つまり環境保護を目指す生産組織の役割をクローズアップしています。
Milano_unica_28_sustainability_pr_7
 このプロジェクトは2017年に構想され、2018年2月展で「地球を守る (Save The Planet)」、2018年7月展で「我々の未来は持続可能か (Is our future sustainable?)」に続くものです。トレンドエリアに隣接して設けられたエリアでは、昨年同期比約3倍の約120社700点の生地サンプルが展示されました。来訪者の関心も高く、ブースではサステナブルな素材を求めるバイヤーが目立ったといいます。

Milano_unica_28_sustainability_p_10
 それではサステナブルな素材とはどのようなものなのか、「プロセスの革新」へと進化した「サステナブル・イノベーション」の展示内容を、テキスト資料を基にまとめてみましょう。

 まずその主要分野となっているのは、人間の健康に有害な化学物質の除去です。展示されたサンプルの67%は、製造工程からの有害化学物質の除去に関する主要な認定、規格、またはプロトコルに準拠した工程で製造されているといいます。また企業別にみると、出展した4/ 3以上の企業が、有害化学物質の除去に関する認証要件を満たす1つまたは複数のサンプルを提示していて、これにより多くの企業が化学プロセスに注意を払っていることがわかりました。
 次に循環型サンプルでは、リサイクルに由来するものが30%、オーガニック材料によるものが25%となっています。循環型生産モデルに沿うビジネスを行っている企業の59%がリサイクル材料を使用し、またほぼ半分の47%が有機材料で製造されたサンプルを提案しているといいます。
 これらの中でとくに重要とみられているのが、持続可能な統合的プロセス管理です。23%の企業が、潜在的な不適合を改善するための監視、報告およびプロセスを含む企業管理システムを導入し、21%がエネルギーまたは水効率システムを導入しているといいます。こうしたシステムにとくに注意を払っている出展社は、全体の3分の1に上るそうです。 Milano_unica_28_sustainability_pr_4
 さらに主な基準やプロトコル、認証で、もっとも多いのが有害化学物質の除去で、Oeko-Tex®認証および有害化学物質排出ゼロ(ZDHC)グループの基準です。次いで有機材料に関するGOTS(グローバル有機繊維標準)認証、それに続くのがリサイクル由来の材料に関するGRS(グローバルリサイクル標準)認証です。企業の持続可能性を重視した管理システムを備えた事業の認証では、ISO14001、Step by Oeko-Tex®およびEMAS認定が採用されているといいます。

 またしてもサステナビリティの重みが増したMU。革新と責任ある未来に向けた各社の取組みとそのさらなる進展が注目されます。

|

« ミラノ・ウニカ⑷ 20年春夏「ミュージック・メニュー」 | トップページ | ミラノ・ウニカ⑹ 日本パビリオンの新規出展企業 »

テキスタイル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ミラノ・ウニカ⑸ 「サステナブル・イノベーション」:

« ミラノ・ウニカ⑷ 20年春夏「ミュージック・メニュー」 | トップページ | ミラノ・ウニカ⑹ 日本パビリオンの新規出展企業 »