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2019年2月16日 (土)

ミラノ・ウニカ⑻ 併催された小さなアフリカン・アート展

 ミラノ・ウニカ(略称MU)では毎回、テキスタイル見本市とは別にイベントや展示会が併催されています。今回も次期7月展を予告する小規模の「オリジン&パッション・ビリーフス展」や、学生のインキュベーション・プログラム「アイズ・オン・ミー」などが開かれていました。

 中でも今回、私が注目したのが小さなアフリカン・アート展です。パスケール・マーサイン・タイユー(Pascale Marthine Tayou)というアーティストが手がけた作品展で、この作家は1967年カメルーンのヤウンデ生まれ、現在はベルギー在住といいます。

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  目を奪われたのは、カラフルな布を接いでつくった巨大なオブジェです。まるで太った大蛇がとぐろを巻いているように見えます。とはいえ愛嬌があって、ユーモラス。手づくりの温もりが伝わってきます。

1 アフリカにルーツがあって、ヨーロッパにもアイデンティティを持つ人らしい作品、と思って見ていましたら、それらはすべて廃棄された布や糸を利用したリサイクルアートだったことがわかりました。

 彼は日常生活の中で出会った様々なもの、電車や航空券の半券から不要となった電池、ビニール袋のラベルや包装などまで収集して、再利用しているのです。
 その彫刻のような作品に、グローバル化する世界の中で失われつつある故郷アフリカへの思いを感じ、胸が熱くなりました。

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 これもMUが掲げるサステナビリティに通じるアート作品! 現代の過剰消費や無駄を警告するようなインスタレーションでした。

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