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2019年2月 8日 (金)

世界最大級のスポーツ見本市 ISPOミュンヘンを訪れて 

 今、スポーツが世界的なムーブメントを起こしています。そこで今回の欧州出張ではミラノへ行く前日の4日、ミュンヘンに立ち寄りました。ちょうどこの時期、世界最大級のスポーツ用品の見本市「ISPO(イスポ)ミュンヘン」が開催されていたからです。
 ミュンヘン空港は大雪が降った後で、一面の銀世界でした。雪をかぶった木々が朝日で輝いて見えました。
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 会場のメッセ・ミュンヘンはモダンなつくりで、何といってもその巨大さに圧倒されます。総面積は34万㎡(東京ドーム7個分、パリ・ノール見本市会場をすべて使ったときより広い)とか。ここに昨年実績で世界の50ヶ国以上、約2,800ものブランドが出展し、84,000人が来場したといいます。(なお終了後のプレスリリースによると今回の来場者は80,000人と発表されています。)場内にはスノースポーツ、アウトドア、ヘルス&フィットネス、アーバン、チームスポーツ、ビジョン、トレンド、イノベーション&インダストリーサービス、製造&サプライヤのエリアがあり、出展社のブースも一つひとつが大きいのです。初めて訪れた私でしたが、とうてい一日では回り切れません。面白そうなところを覗いてみただけでしたけれど、話に聞いていたこのスポーツイベントISPOのスゴさを体感しました。

 私の興味はやはり日本のメーカーです。全体に日本からの出展が目立っていました。入口付近にかかっていた大型ポスターも、日本企業のものが多かったです。

Img_06411  東レのDermizax(ダーミザックス 高機能膜により最高レベルの防水性、透湿性、低結露性を達成したラミネート素材 <写真上>)や、Img_06151jpg 帝人のNanofront(ナノフロント 髪の毛の7500分の1の細さのマイクロファイバー<写真右の手袋は本物のスエード革そっくり!>)、旭化成のROICA(ロイカ  ストレッチファイバー)、YKKのファスナー、島精機の横編み機が目につきます。シンドークラフトエボ田村駒なども大きなブースを構えて最新素材をアピールしていました。

 中でも私が注目したのがISPOアワードです。ゴールドウインがスノースポーツ分野でISPOアワード金賞を受賞しました。これは昨年に続いて二度目の受賞です。
 Img_06401  ゴールドウインのエントランスでは、受賞した女性用スキージャケット「G-Fides Jacket(ジーフィーデスジャケット)」が展示されていました。襟元を包み込むような前立てなど、体を守る信頼感のあるデザイン性と、インナー素材に環境負荷の少ないリサイクルダウン「グリーンダウン」を使用していることも高く評価されたようです。

 またデサントの「水沢ダウン」もアーバン分野でまたしても2019ISPOアワード金賞を受賞しています。これはISPOでもう何度も金賞を受賞している有名なジャケットです。

  さらに釣り具のダイワのファッションブランド、ディーベック(D-Vec)のレインジャカードジャケットも、アウトドア部門アパレルでWINNERを受賞しました。これは同社初の快挙です。日本の技術の高さを世界にまたしても知らしめたと言えるでしょう。

 もう一つ、ブースで目にしたのが、J-ヴィレッジです。
Img_06561  ここではタキヒョーが、アウトドアスポーツ素材としてエコ・フレンドリーを打ち出していました。コットンや麻、ウールといった自然素材使いで差別化をアピールしていたのが印象的です。

Img_06551  J-ヴィレッジではもう一つ、ミツヤコーポレーションのTriporous(トリポーラス)にも目がいきました。これはSONY(ソニー)が稲の籾殻(もみがら)から開発した多孔質炭素材料で、真っ黒なワタ状の繊維も展示されていました。活性炭以上に強力な消臭効果があるそうです。しかも原料は廃棄された籾殻ということで、環境配慮も訴求していました。

 ISPOの新しい取り組みとしてE-スポーツの展示ホールも、人気を集めていました。

Img_06871  上はその一つで床のマッピングをプレーヤーが追いかけるゲームです。E-スポーツにもいろいろあるのですね。ほんとうにびっくりです。

Img_08301  トレンドエリアのテックストレンドコーナーも充実した展示内容でした。
 ここではシーズン別にメガトレンドのテーマだけお伝えします。ISPOのHPではカラーやテキスタイルが詳細に紹介されています。
 2020春夏は、エモーション(EMOTION)、ビッグバン( BIG-BANG)、オールド・スクール(OLD SCHOOL)。
 2020-21秋冬は、スマート(SMART)、ビリーブ(BELIEVE)、エモーション(EMOTION)。

 早くも2021年に向けたトレンドも出ていました。
 2021春夏は、ストリーム(STREAM  AIやロボテックス)、サイケ(PSYCHED  サイケデリック調)、バリュー(VALUES  ビンテージの価値)。
 2021-22秋冬は、コード(CODE  デジタルなライフスタイル)、モジョ(MOJO  サステナビリティへの新しいアプローチ)、フリー・フロー(FREE FLOW  国を超えてシェアリングへの潮流)。

Img_07991  上は今季2020-21秋冬トレンドのトップ10コーナーです。白木の舟型の台がセクター別に10台並び、その上にトレンド・ベストと思われる生地が展示されていました。セクターは次のようです。ベース・レイヤー、セカンド・レイヤー、アウター・レイヤー、インシュレーション、エコ、ストリート・スポーツ、メンブランス&コーティング、ソフト・エキップメント、トリム&アクセサリー。
 全般に、サステナビリティやハイブリッド・ナチュラルファイバー志向で、カラーやプリント、テキスチャーでクリエーションをアップデートする方向。温度・湿度の調節や消臭・抗菌、パワーストレッチ、強度、速乾など様々な機能でパフォーマンス性を上げたテキスタイルが人気となっていました。
 Img_07311_2 ものづくりの現場を再現したコーナー展示も見られました。

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