JAPANTEX 2018⑴ 川島織物セルコン「スミコホンダ」展
国内最大級のインテリア展示会、第37回JAPANTEX(ジャパンテックス)2018が昨年11月20日~22日、東京ビッグサイトで開催されました。今回は来場者が8,667人で、前回比14%減といいます。東7ホールという最奥の立地もあったようですが、全体的には盛況だったと報告されています。
見どころの一つが、「ジャパン・プレミアム・ブランド ファブリックコレクション」です。JAPANTEXの原点に立ち返り、ファブリックの魅力を体感してみて、という新企画で、国内の有力インテリアファブリックスメーカー7社が合同出展していました。
その中の一社が名門中の名門、川島織物セルコンです。「和の閃き」をテーマに、昨夏立ち上げた「FELTA(フェルタ)」という、木の空間に似合う、光の角度によって色や光沢感が変化するファブリックコレクションと、今年で20周年を迎える「スミコホンダ(SUMIKO HONDA)」の二つの柱で提案していました。
とくに私が惹かれたのが、「スミコホンダ」です。これは本田純子さんというインハウス(社内)デザイナーによるブランドです。
銀座リクシルでは、その頃「Simiko Honda展 Textile---その布の歩み」が開かれていて、ミニプレゼンテーションもあると伺い、参加しました。
本田さんは企画からデザイン、織物設計までを自ら手掛ける世界でも数少ないテキスタイルデザイナーで、私も少なからぬ興味を抱いていたのです。
意匠の発想源は“移ろいゆく日本の四季”であるそう。自然のモチーフをスケッチして原画に起こします。コンピューターの時代とはいえ、手描きを大切にしているとか。
左の写真はプレスリリース掲載のものです。
発表会では原画から一本一本の糸を選んで染色し、織物を織り出す制作プロセスを動画とともに解説。その後、2019年の新柄の一端が紹介されました。グロリオサの花や、またツツジ、ヤマボウシの花などです。ちなみに昨年はミモザやサクラだったとか。
上は、和とモダンが彩る上質なファブリックをコーディネーションのアイディアとともに披露しているところです。
西洋の様式にとらわれない豊かな暮らしを目指すデザイナー、本田純子さん。彼女が生み出す、日本の自然観あふれる、すばらしいファブリックに拍手!です。
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