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2019年1月21日 (月)

IAUD研究会インプットトーク 今後のUDと重要ポイント

 先月初めIAUD(国際ユニヴァーサルデザイン協議会)研究会において行われた、IAUD副理事長でユーディット会長関根千佳氏によるインプットトークは、近頃拝聴した講演のベストでした。最新のUD(ユニバーサルデザイン)状況と今後のUDとして重要なポイントについて、「日本は世界で戦えなくなる?~日本のUDは世界の30年遅れ~」と題して語られました。
Img_95081jpg  最初に取り上げられたのが、「障がい者雇用水増し」のニュースです。日本の中央省庁などでは障がい者の法定雇用率は2.5%となっているのにも関わらず、実際は1%程度だったのです。ちなみに米国では10.65%の障がい者が働いているそうです。また米国ではリハビリテーション法第508条に則り、公共品の調達に関して、UD以外のものは禁止とのことです。日本のUDが米国に30年も遅れているという指摘に、「そうだったのね」と改めて納得しました。
 次に「この水増しはなぜ起こったのか?」、「どうすれば多様な人の雇用が進むか?」」へお話は進みます。「職場に障がいのある管理職は何人いますか?」などと問いかけられ、霞が関などに行っても、そのような人にはほとんど出会わなかった、と気付かされました。日本ではもしも障がい者になったら仕事を続けることはできなくなります。そうした現状に対して、障がい者をつくっているのは「環境」であると明言されました。
 今はもうICTで世界が変わる時代です。視覚障がいや聴覚障がいなど、様々な障がいがあっても、働くことのできる可能性は広がっているのです。UDの考え方も「デザイン・フォー・オール(Design for All)」というより「デザイン・フォー・イーチ(Design for Each)」、個々の凸を伸ばし、凹をカバーすべきと述べられ、私も大いに共感させられました。
 この後、多様な働き方や対応の具体例なども紹介され、まさに目からウロコ!
 最後に、建物や交通で法制化されているUDを、これからは製品やICT、情報開示にも義務化すべきと提言されました。世界の市場では米国、EUとも、環境とUDは「大前提」になっているそうです。今後高齢化する世界全体を市場とするためにUDは必須と強調し、日本にも米国のリハビリテーション法第508条のような法律を、とアピールされたのが印象的でした。早くそうなりますように、願いつつ---。

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