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2019年1月11日 (金)

エコプロ2018 ⑵ 未来のサステナブルな洗濯を考える

 先般の「エコプロ2018」では同時開催シンポジウムも多数行われました。その一つが「未来洗浄研究会 設立記念フォーラム」です。これは未来洗浄研究会を設立したフューチャー・アース(Future Earth)、東京大学国際高等研究所サステナビリティ学連携研究機構(IR3S)、花王株式会社による討論会で、洗浄のなかでも「洗濯」に焦点が当てられていることに興味を持ちました。テーマは「みんなで考えよう!未来のサステナブルな洗濯」です。

 多くの日本人が洗濯好きと思いますけれど、私もそうです。お洗濯は毎日欠かさず行っています。でも大量の原料や水、エネルギーを消費し、たくさんの排水、廃棄物を出しているのも事実です。このやり方でいいのか、一度立ち止まって考えてみる必要がありそうです。

 シンポジウムでは、東京大学工学系研究科教授 平尾雅彦氏が、フューチャー・アース日本ハブ事務局長の春日文子氏やサステナビリティ日本フォーラム代表の後藤俊彦氏の講演に続き、基調講演されました。Img_93321jpg題して「洗濯の選択で創るサステナブル社会」です。私たちが洗濯をし続けるためには何をチョイスしたらいいのか、つくる人だけではなく使う人にも考えて欲しいという「洗濯」の「選択」を語り、考えさせられました。
 平尾氏はSDGsに向けて、気候変動に対し行動すべきは誰なのかについて、日本の二酸化炭素排出量の推移グラフを見せ、二酸化炭素排出量が増加傾向にあるのはオフィス部門などからの「業務その他」部門と私たちの日々の生活からの「家庭部門」であると指摘。特に家庭部門では電気を使うことによる間接排出が半分(50.9%)を占めているといいます。
 家電で便利な生活を送っている私たちですが、洗濯では縦型かドラム型か、洗剤は粉末か液体か超コンパクト洗剤か、詰め替え容器を使っているか、水は水道水かお風呂の残り湯か、乾かし方は日干しか乾燥機かなどの課題を提起、また洗剤の原料調達に関して日本でよく使われる植物油のパーム油は問題が多いことなどにも言及されました。

 この後の座談会では、かなり具体的なお話しが飛び出し、盛り上がりました。洗濯機は省エネのドラム型が来る、AIで洗剤量を自動投与するのが普通になる、汚れた水を光で分解し清浄にする洗剤も登場する、シェアリングの拡がりで企業が着た服を洗うようになるなど、洗濯のカタチが変わってくるとも。また家庭科の見直しもポイントで、産・官・学のシステムづくりへ、議論は拡大。

 かつて河川への生活排水汚染が問題視されたことがあり、洗濯への環境啓発活動が盛んに行われたことが思い出されます。それがここに来てまたしても新たな再スタート! 改めて未来洗浄研究会の有意義な取り組みに感じ入ったことでした。

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