« テクテキスタイル・テックスプロセス2019展 記者発表会 | トップページ | 尾原蓉子著『ブレイクダウン・ザ・ウォール』出版記念の会 »

2019年1月18日 (金)

ジャパン・ベストニット・セレクション2018 国産への風

 「ジャパン・ベストニット・セレクション(略してJBKS)2018」が、12月6日~7日、東京国際フォーラムで開催されました。
 第11回目となる今回は58社が出展し、来場者は3,319人で前年比14%減となり、客足が今一伸びなかったといいます。とはいえ私が行ったときは人で賑わっていましたが---。
 全体に独自技術を駆使した個性あふれるニットが増えているようです。国産への風が吹き始めているように感じました。

 とくに注目した企業をご紹介します。

◇島精機
 今回、JBKSアワードの特別賞を授与されました。出展メーカーの間では、同社のホールガーメント横編機を導入しているところが以前にも増して多くなっています。
 ホールガーメントは国産ニットへの追い風になっているようです。
Img_94931_2  ブースではホールガーメント横編機のMACH2Sを設置し稼働させていました。これは高速かつ多用途性に優れているといいます。このマシーンで編成されていたサンプルが、写真上 左端の完全無縫製のメンズプルオーバーです。2色使いのボーダーや様々な組織の組み合わせで、スポーティなブロッキングのデザインに仕上げられています。
 素材は、八木の「クムルス」と名付けられた落ち綿の綿100%スーピマノイル。20番手糸双糸使いで、落ち綿を使用しているとは思えない色と光沢感があります。しかもホールガーメント製とは---、これはまさにサステナブル度満点の製品、と思いました。

◇安泰ニット
 1898年創業の老舗カットソーメーカーです。大阪本社と鳥取県下に5ヶ所の自家工場があり、高品質の国産ニットウェアを生産しているといいます。
Img_94741 今回大きく打ち出していたのは、「ニットガーデン」というオーダーメイドシステムのポロシャツです。生地やボタン、刺繍などのデザインを指定しサイズを入力すれば、世界に一つだけの製品が、3週間後には手に入るというもの。これは既に10年前に始めたものだそうですが、ブースでは改めて新しい独自の3Dシミュレーション画像やロボットを使い、英語版も作成して来場者にアピールしていました。

◇吉田染工
 和歌山県紀の川市貴志川町を本拠地とする、染め糸から製品まで手掛ける染工場です。今回はグループ会社の貴志川工業と合同出展していました。
Img_94781
Img_94811pg  右は横編みなのにファンシーなジャカードの織物のような生地です。

 貴志川工業では「綵(あやぎぬ)」を提案していました。これは以前にもこのブログ2015.11.24付けで紹介したことがあります。コットンにシルケット加工やバイオ加工を施して、ドレープ性と同時にハリ・コシ感も出した、綿100%の風合い加工です。

◇森下メリヤス工場
Img_94861_2  毎回プルミエールヴィジョンパリに出展している丸編みニットメーカーで、今回も独創性のある生地を見せていました。

 右は、シルバー箔を不規則に加工した綿100%ニット生地です。

◇トシテックス
 群馬県桐生産地のすぐれたものづくり企業として、いつも注目しているのがトシテックスです。今回は久しぶりの出展といいます。
Img_94981
Img_94991jpg  細巾ラッセル編機による、穴あきの生地やプリーツ編みなど、デザインのポイントに採り入れたくなるようなファンシーな編地を提案。
 こんなのが入っているとファッションが楽しくなります。

|

« テクテキスタイル・テックスプロセス2019展 記者発表会 | トップページ | 尾原蓉子著『ブレイクダウン・ザ・ウォール』出版記念の会 »

テキスタイル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジャパン・ベストニット・セレクション2018 国産への風:

« テクテキスタイル・テックスプロセス2019展 記者発表会 | トップページ | 尾原蓉子著『ブレイクダウン・ザ・ウォール』出版記念の会 »