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2018年12月 9日 (日)

ファッションワールド東京 スノーピークの山井社長が講演

 アウトドアスポーツが人気を呼んでいる昨今、世界に発信するアウトドア総合メーカーが新潟県三条市にあります。それが「スノーピーク(Snow Peak )」で、その熱狂的ファンという“スノーピーカー”を生み出しているといいます。
Img_83331  先般の「ファッションワールド東京2018秋展」のセミナーに、スノーピーク代表取締役社長の山井 太氏が登壇し、「好きなことだけ!を仕事にする経営 ~熱狂的ファンはいかにして生まれたか~」をテーマに特別講演されました。
 力の入った語り口に引き込まれて、聴き入ってしまった講演会でした。その概要をまとめてみます。

 本社屋はキャンプ場の中にあるというスノーピーク。3年前に東京・原宿にも本部を設けているのですが、そのコンセプトは「人生に、野遊びを。」だそう。山井氏も自らキャンパーといいます。
 まずはその沿革から。創業は1958年で、1986年に入社した山井氏は、アウトドアブームの波に乗り、オートキャンプのブランドを築きます。ブームがピークを迎えた1996年に社長に就任、社名を「スノーピーク」に改称し、1998年、「スノーピークウエー」というキャンプイベントをスタートさせます。2010年頃まで業績がシュリンクしたものの、その後年15%の成長を成し遂げ、10年で売上規模を4.3倍に拡大したといいます。
 次に山井氏は、その発展の原動力について、第一に理念、第二にブランド戦略、第三に熱量と明言しました。
 第一の理念は、同社の企業理念「ザ・スノーピークウエー」で、山井氏がもっとも大切にしているステートメントだそう。つまり自然志向のライフスタイルを提案し、実現するリーディングカンパニーになること。常に革新を起こし、自身がユーザーの立場に立って、お互いに感動できるものを提供していくという考え方です。コンパスがいつも真北を指しているように、いつもぶれることなく、この想いでやってこられたとか。東証一部上場企業になれたのも、20年前に仲間とつくったこのミッションがあったからと、振り返ります。
 第二のブランド戦略では、誰に売るのか、何を売るのか、どう売るのか、選択の自由を行使することが重要といいます。
 誰に売るのかでは、オートキャンプで初めて高価格帯のテントをつくり顧客を選んで販売したそう。日本にはなかったハイエンドな市場を狙ったことがヒットの理由といいます。
 何を売るのかでは、ハードやソフト、感性面で差別化した製品をつくる一方、全製品に永久保証を付けるなどアフターサービスにも努めているとのこと。イベントを行うなどして、ユーザーとのつながりを大事にしていることも好感されているようです。
 どう売るのかでは、問屋を使わずに直営店とECサイトで販売し、ビジネスモデルのシンプル化を実現しているとのこと。
 第三の熱量とは、つまりパッションです。「自分たちが心から欲しいものしか作らない」という信念と、徹底したユーザー目線で独自のものづくりを貫いていると強調。それが熱狂的ファン“スノーピーカー”を生み出しているのですね。
 今ではオートキャンプを中核に、アパレルからアーバンアウトドア、地方創生など、様々な事業を手掛けているというスノーピーク。その情熱に圧倒されます。

 事業を行っている方々にはとくに響くお話しだったのではないでしょうか。講演を終えて、会場はなお興奮冷めやらぬといった雰囲気でした。

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