2019秋冬JFW-JC⑻ 産学コラボ「播州織」テーマに展示
2019秋冬JFW-JCで、「人材育成産学コラボレーション(繊維ファッション産学協議会主催)」に参加した学校・学生たちの作品が披露されました。これは次世代の人材育成を目的に始まった産学連携プロジェクトで、今年で早くも12回目を迎えたといいます。
今回はメインテーマが「播州織」で、半年前に開かれた「播州織大学」を受講して応募した全国のファッション専門学校12校の中から、8グループが選出され、作品展示が行われました。
先日、この8グループによるプレゼンテーションと審査発表会が東京・渋谷で催され、私も出席しました。
どのグループも、プレゼンテーション力が高くてびっくり。レベルがアップしているようです。
審査発表会では、最優秀賞に文化服装学院のアスク/ASKが選ばれました。(右はプレゼンするアスクのグループです。) 「環境変化が進行すると人類の未来がない」との思いから、夏に涼しい機能服を制作したといいます。スラッシュキルトや地層を表現する発泡プリント加工などを取り入れた、アイデアのあるデザインも評価されたようです。
インタビューでは「コンテストを通じて、他校の刺激を受けて良い経験になった」とコメントしていました。
日本のファッション業界は今やもう、市場に流通するファッション商品の98%が輸入品という絶望的な状況に陥っています。こうしたなか、テキスタイルへの知識を深め、独創的なデザイン力を持つ若い力が育っていることを目の当たりにしました。ほんのりと希望を感じさせてくれた、すてきな発表会でした。
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