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2018年11月23日 (金)

「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」 内覧会

 今、東京・丸の内の三菱一号館美術館にて「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」が開催されています。この1日、内覧会があり参加しました。
 フィリップス・コレクションは、1921年に開館したワシントンD.C.にある私立美術館で、米国で最も優れた美術館の一つといわれています。中核をなすのが、裕福な実業家でコレクターだったダンカン・フィリップス氏のコレクションです。その4,000点以上にも上る作品の中から、今回印象派以降の秀作75点が来ているのです。

 最初に案内されたのは、いつもと勝手が異なるミュージアムストアでした。ここの目玉となっているのが何とドールハウス---。フィリップス・コレクションのメインギャラリーを12分の1に縮小したミニチュアです。
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  このミニチュアは、モノクロの写真を基にミニチュア作家のHIROYUKI & KYOKOのお二人が制作したとのことで、内部の絵画も12分の1でつくられていて世界最小とか。精巧にできていて、まずはびっくり!

 ストアではポストカード64種類を用意。一枚150円(税込み)で、セット価格5,000円で販売もされています。

 館内ホールでは安井裕雄 学芸員と青い日記帳のTakさんによるトークが行われました。
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 興味深かったのは展示順で、ここでは作品が購入年順に展示されています。展示は一般に、画家順や風景画順などというように見せていくものだそうです。ところが本展ではフィリップス氏の目線に立って、現場をもろに体感していただきたいとの思いから、購入した年代順に、色彩や色調の似たもの同士を並べられているのです。

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 最初は1920年代で、モネに始まり、ドーミエやクールベ(上は1924年収蔵されたギュスタフ・クールベの「地中海」)、マネなどを見ることができます。

Img_84951jpg_2  ホールにはボナール作品が集められていて、上は1928年収蔵の「棕櫚の木」。ボナールの真骨頂といわれる絵ですね。フィリップス氏はこの頃、ボナールを好んで購入したといいます。
 フィリップス・コレクションはオルセー美術館に次いで世界第二番目に多くボナールを所蔵しているそうです。国立新美術館で現在開催中の「ボナール展」も見ておくといいなと思いました。

Img_85011_2  その横に1930年所蔵のゴッホの「アルル公園の入口」が展示されています。

Img_85041_2  1939年所蔵では、セザンヌの有名な「ザクロと洋梨のあるショウガ壺」もあります。

Img_85081  右は、Takさんおすすめのスーラの「石割り人夫」です。スーラっぽくないところがいいとか。
 1940年所蔵のものです。

Img_85351jpg_2  晩年には、1966年に購入したというブラックの「鳥」も見られます。本作はフィリップス氏にとって最後のブラックの作品となったとか。

Img_85321  フィリップス氏の死後、コレクションに加わったというピカソの三点の絵画と「女の頭部」(右)、ロダンの彫刻も展示されていました。

 この他、ユトリロやデュフィ、モディリアーニ、コロー、ゴーガン、アングル、ジャコメッティなど、一つひとつが全員巨匠! 見応えのある展覧会でした。

 なお写真は、撮影不可のものもありましたが、今回は珍しく一点ずつ必ず額縁込みで撮影する許可をいただきました。

 会期は来年2月11日まで。詳細はWEBを参照してください。https://mimt.jp/pc/

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