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2018年11月24日 (土)

「神々のやどる器―中国青銅器の文様―」展

 先日16日、東京・六本木 泉屋博古館分館にて「神々のやどる器―中国青銅器の文様―」展の内覧会が催され、タイトルに「文様」とあるのにつられて参加しました。中国文明にはなじみが薄かった私ですが、拝見して中国を身近に感じるようになりました。

 日本がまだ縄文の頃、中国では3,500年以上も前から青銅器がつくられていたといいます。その悠久の昔、青銅器は中国最古の王朝といわれる殷、その後を継いだ周の時代に、複雑な造形へ発達していくのです。
 施されている装飾は彫刻ではなく、すべて鋳造で、鋳型の凹みによるものであることにも驚嘆しました。精密さにおいて、それはまさに超絶技巧!そのものです。古代中国の工人たちの技術は、後世の中国のみならず日本の伝統的な金属工芸品にも大きな影響を与えているのです。

 本展の会場は大きく2つ、殷・周そして商の青銅器と秦・漢以降の青銅の鏡に分けられています。
   (写真の単体撮影は、今回特別に許可していただきました。)

  まず青銅器です。
Img_88251
  青銅器は先祖を特別な器で手厚くもてなすために、儀式や祭祀用としてつくられたものだそうです。
 そこにあしらわれている文様は、獣を象ったものが多いのですが、単なる動物ではなくて、神の化身として表現されたものといいます。実在しない想像上の生き物、龍とか鳳凰のモチーフもたくさん見られます。

Img_87331 右は、「虎卣(こゆう)」で、商時代後期 前11世紀頃のもの。卣(ゆう)とは酒器のことで、この時代、食器が頻りにつくられたようです。
 これはトトロのような耳をした虎で、口の中に人が入っています。虎型の神様に人間が守られている様子を表したものといいます。脇には皇帝の象徴といわれる龍、把手はバクのような動物、象の鼻の形の尻尾が付いているのもおもしろいです。

Img_87231  右は、「戈卣(かゆう)」という背中合わせの二羽のミミズクを表現した器です。ちょっと内股気味なのもカワイイ。商後期の紀元前12世紀頃のもの。
 ここにも龍などいろいろな動物がいて、何がいるのか観察するのも楽しいですね。

 他にも鼎(かなえ)など様々な青銅器が見られます。

Img_87751  上の「鐘」は、西周~戦国時代にかけて制作されたもののレプリカです。叩いて音を楽しめますよ。

 次に銅鏡の展示です。
Img_88221jpg  
 秦の始皇帝の時代から漢代に流行したのが、青銅の鏡だそうです。持っていると幸運が訪れるとのことで、当時のラッキーアイテムだったといいます。

Img_87971  右は、神人竜虎画像鏡という後漢中期1~2世紀のものです。外側四方に二神二獣が並んでいます。青龍と白虎が対置し、人物像は仙人への憧れを表しているとか。

Img_87901  右は、唐代8世紀頃の貼銀鍍金舞鳳凰八稜鏡です。鳳凰は徳の高い賢人を表す吉祥文様だそう。

 見終わって、十二支に見る動物など、改めて日本と中国の繋がりの深さに気付かされました。

 なお開催は12月24日までです。ご興味のある方はどうぞお早めに。詳細はWEBサイトhttps://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/ でご確認ください。

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