« 2018年10月 | トップページ

2018年11月

2018年11月11日 (日)

19春夏AFWT ユキトリヰインターナショナル 春の花々

 ユキトリヰ インターナショナル(YUKI TORII INTERNATIONAL)の2019年春夏コレクションが、東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで発表されました。手がけるのはもちろんファッションデザイナーの鳥居ユキさんです。
Img_75711jpg  パリムードあふれるランウェイの幕が開くと、登場したのは美しい花々をあしらったプリントドレスです。それは咲き乱れるアイリスのフラワー柄でした。花と色とりどりのパステルカラーとのコーディネートが続き、それはもう春爛漫といった趣でした。 
 中盤に差し掛かると、カーディガンジャケットに透けるチュールやレース、オーガンジーのロングスカート、また小紋風のプリントのワイドパンツとの組み合わせや、明るい色をのせたトラッドなチェックの装いも。デニムもシンプルに小粋にデザインされて、すべてがこのブランドらしい優美なエレガンスをまとっていました。

Img_75861 Img_75841 Img_76001

  春の花々に囲まれて幸せそうな、パリジェンヌを思わせるコレクションでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月10日 (土)

19春夏AFWT「まとふ」“手のひらの旅 ― 小さき衣”

  堀畑裕之さんと関口真希子さんの二人が手がける「まとふ(matohu)」は、2019年春夏に向けて新しいシリーズ“手のひらの旅”を打ち出しています。その第一弾が“小さき衣”と題したコレクションです。今回は映像とプレゼンテーションを組み合わせた新しいインスタレーション形式で発表されました。

 旅の舞台は青森県の津軽地方です。この土地の農家の作業着は「小衣(こぎぬ)」と呼ばれていたといいます。この小衣を大切に長く着続けるために、人々はびっしりと刺し子を施したのですね。これが江戸時代から伝わる伝統技術の「こぎん刺し」です。

 Img_75481冒頭、この「こぎん刺し」の映像が流れ、その後、3体のモデルが登場しました。

 右はブランドのアイコン的アイテムの長着です。繊細な幾何学模様の刺し子があしらわれています。
 また左下の白いジャケットの胸には、赤い糸でこぎん刺しが縫い込まれています。
 そして右下が最後に現れたモデルで、こぎん刺しのひし形模様をアレンジしたカットジャカード生地が使われていました。
Img_75511 Img_75501jpg  
Img_75701  
  さらにこの3体を囲むように、新作20体の展示も行われました。
  いよいよスタートした“手のひらの旅”、次シーズンも楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 9日 (金)

19春夏AFWT タエアシダ スポーティからエレガンスまで

 ファッションデザイナーの芦田多恵さんが手がけるタエ アシダ(TAE ASHIDA)のコレクションは、今シーズン、国立新美術館に会場を移して行われました。

Img_74851  長さ90mものランウェイを35名の多数のモデルが往復するという、大がかりなショーで、その数字だけでももうびっくり!でした。
 ファーストルックはスポーティなテイストで、軽やかな透け感素材をまとい、足元も軽快なスニーカーです。これまでのブランドのイメージを一新する颯爽としたクリエーションで目が点になりました。
 ショーの中盤は、アニマルモチーフやジャングルを思わせる植物柄など、遊び心たっぷり。次は何が出てくるのか、ワクワクさせられました。
Img_75111 Img_75101  
Img_75241  最後はエレガントなロングドレスを揃えて、締めくくりました。スポーティからエレガントまで、さすがの幅広いデザイン力に、すっかり圧倒させられたコレクションでした。
Img_75221jpg  
 右はフィナーレのウェディングドレスです。胸の十字が光っています。

Img_75371










 左は、ショーを終えて、お披露目されたアンドロイドのアオイエリカさん。
 実はこのエリカさんは、ランウェイのフロントロウに座って見ていたそうなのです。(私には見えなかったのですが---) この4月から日本テレビのアナウンサーとなり、会話のテクニックを学んでいるところとか。瞬きして微妙に反応するところなど、ほんとうに人間のようでした!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 8日 (木)

19春夏AFWT IHNN(イン) 雨の中の鮮烈デビューショー

 IHNN(イン)は韓国出身の印致聖(イン チソン)が手がけるブランドです。その初めてのコレクションが、母校の文化服装学院構内で行われました。
 会場は屋外とあって、あいにくの雨の中、鮮烈のデビューショーとなりました。
Img_74461
Img_74211  今シーズン、インスパイアされたのは、ペドロ・アルモドバル監督のスペイン映画「私が、生きる肌(The Skin I Live In)」とか。
 「肌」がテーマということもあって、男女のボーダーは取り払われ、男性モデルが女性服を着装したり、化粧したり、女性モデルがスポーツタイツやミニボトム、ブラトップなど大胆なカットのアイテムで現れたり、透ける布を多用したり----。
 赤がポイントのグリーンやブルーの強烈な色彩のコントラストにもクラクラさせられました。
 パンキッシュでセクシーなコレクションでした。
Img_74411 Img_74281

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 7日 (水)

19春夏AFWT ディーベック 水しぶきも楽しいウェアたち

 ディーベック(D-VEC)は、釣り用品のDAIWAが手がけるアパレルラインです。今シーズン、発表の舞台に選んだのは、東京・赤坂のアークヒルズ アーク・カラヤン広場でした。
 ルーフトップからは滝のように水が流れ落ち、水しぶきが飛び交う中、ショーが行われました。
Img_74131jpg  
Img_73871jpg  「雨が降ってもファッションを楽しもう」というブランドのメッセージが伝わってくるようです。モデルたちは飛び散る水をものともせずに、ランウェイを歩きました。それだけ機能的につくられている、ということでしょう。
 そのスポーツウェアの機能性に、ブラトップやプリーツスカートを組み合わせたり、長いスリットを入れたり、ドローストリングで絞ったり、フェミニンな要素がそこかしこに組み込まれています。
 “ 雨の音を感じ、風を楽しむ ”、そんな エスプリに満ちたコレクションでした。

Img_73791 Img_74051jpg

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 6日 (火)

19春夏AFWT アカリミヤヅ「生命」テーマにデビュー飾る

 アカリ ミヤヅ(AKARI MIYAZU)も、今シーズンAFWTでデビューを飾ったニューフェイスです。

 デザイナーは宮津明理さん。
Img_73451  今シーズンのテーマは「生命」で、女性らしさの奥に秘められた生きるエネルギーのようなものを表現したといいます。
 登場したのは、しなやかに流れるようなドレープやギャザー、アシンメトリックなカットのロングドレスたち。一見、ランジェリーを思わせるシルエットも見られました。
 素材は、透けるシフォンや艶やかなサテン、繊細なレースなど。カラーはスモーキーピンクやブルーの優しい彩りが中心です。
 神話の中の女神のような女性らしいコレクションでした。
Img_73541pg Img_73521jpg Img_73591

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 5日 (月)

19春夏AFWT ドレスドアンドレスド「レストラン」テーマに

 デザイナー・北澤武志さんが手がけるドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)の2019年春夏コレクションは、インスタレーションを採り入れた新感覚のショーでした。

 テーマは「レストラン」で、渋谷ヒカリエホールの会場には、「最後の晩餐」のような横長のテーブルが置かれていました。
Img_73111jpg
 登場した男女のモデルたちはランウェイをウオーキングした後、このテーブルに静かに着席していきます。(実は私が座っていた位置はテーブルより後方でしたので、モデルが着席すると後ろ姿しか見えなくて、大変残念でした。)
 どうやらこのインスタレーションは、レストランでの恋の物語を表現していたようです。
Img_73011 右は、最初に登場した女性のモデルです。
 白いテーラードジャケットの胸ポケットの部分に「YOU ARE PRETTY」と手書きした文字が見えます。誰かがこの美しいモデルに恋をしたといった設定なのでしょう。
 肌を隠したり見せたりのテクニックも恋の駆け引きなのかもしれません。
 ブランドを立ち上げて早くも10周年というドレスドアンドレスド。今季はストーリー仕立てのコレクションで、節目のシーズンを印象づけていました。
Img_73041jpg_3 Img_73051_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 4日 (日)

19春夏AFWT アオイワナカ「菜虫化蝶」テーマにデビュー

 AFWTに初参加して、ランウェーのトップを飾ったアオイワナカ(AOI WANAKA)。今年2月にブランド名を、前身の「AH」からデザイナー自身の名前である「和中碧」の「AOI WANAKA」に改称したといいます。

Img_72721 今シーズンのテーマは「菜虫化蝶」。 青虫のさなぎが羽化して、蝶に生まれ変わる、「菜虫、蝶となる」春をイメージしてデザインしたそう。

 ファーストルックは鹿の子絞りをあしらったドレスで、衣擦れの音までもが聞こえてきそうでした。透けるシルクタッチの素材はひらひらと舞い、蝶のようです。ドレスに描かれた草花模様は水彩のような優美な趣で、蝶を誘っているかのよう。
 やわらかなパステルカラー使いも春らしくて好感しました。

Img_72761_2 Img_72841_2
Img_72971 春の妖精のようなデビューコレクション、すてきな出来栄えに喝采です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 3日 (土)

2019春夏AFWT シーズンテーマ「欲望を、恥じるな。」

 2019春夏向けファッションイベント「アマゾン ファッション ウィーク東京 (Amazon Fashion Week Tokyo 略してAFWT)」が先月半ばの一周間、連日開催されました。参加ブランドは計51で、その内初参加は20以上と、若手ブランドが目立っていたのが印象的です。

 1今シーズンのテーマは「欲望を、恥じるな。」という、ショッキングなコピーです。
 キービジュアルは右のような衝撃的なものでした。
 開幕初日、中心会場となった渋谷ヒカリエで、このキービジュアルを制作したアートディレクターの大島慶一郎氏とAFWTフィシャルアンバサダーのハリー杉山氏によるトークショーが行われ、興味深く拝聴しました。
Img_73691

 大島氏は、このコピーから「魅力的な女性は欲望に忠実」をイメージし、大都会をジャングルに見立てて、現代に生きるワイルドな女性を演出したといいます。情熱的な赤は、その燃えるようなエネルギーを感じさせます。緑のジャングルジムをつたう女性は、アニマル感たっぷり! ここには「女性たちよ、規範にとらわれないで、もっと強くタフにいこう」というメッセージが込められていました。

 この尖ったビジュアルは、社会的プレッシャーの多い現代人への警告に思えました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 2日 (金)

ベストジーニスト2018 ファクトタムの有働幸司さん受賞

 ベストジーニストは、日本ジーンズ協議会が主催するジーンズの似合う有名人を表彰するイベントです。
 第35回目を迎えたベストジーニスト2018は、アマゾンファッションウィーク(Amazon Fashion Week TOKYO 略してAFWT)の初日、10月15日に開催され、久しぶりに行ってきました。というのも今年度から「Amazon Fashion Week TOKYO×協議会選出部門」が新設され、ファクトタム(FACTOTUM)のデザイナー、有働幸司さんが受賞したからです。

1 有働幸司さんは「15年間ブランドを担ってきて、デニムはメインアイテムです。これからも産地に出向いて、日本の職人たちの熱意を世界に伝えたい」とコメントしました。AFWTアンバッサダーのキャメロン・ダラスさんもサプライズゲストとして登場し、「水害に遭ったデニム産地を応援している」などと語り、会場を盛り上げていました。(右写真はAFWT提供)

 消費者による一般選出部門では、男性がHey!Say!JUMP・タレントの中島裕翔さん、女性が女優の菜々緒さんが選ばれ、中島さんは2度目、菜々緒さんは何と3度目の受賞で、ベストジーニストの殿堂入りとなりました。
 協議会選出部門では、歌手の荻野目洋子さん、俳優の高橋一生さん、モデルの長谷川潤さんに賞が贈られました。

Img_73191jpg  高橋一生さん(上)は、メガネにデニムのジャケット、黒いワークパンツ、ブーツの普段着スタイルで、このまますぐにスタジオに行くと話していました。「自分にとってデニムは肌の一部のようなもの。デニムは経年劣化していくが、劣化する部分に価値を見出している。そこに自分を重ねて、精神を保ち続けていきたい」の言葉が印象的でした。

Img_73371_2 上は受賞者全員が揃った、インタビュー風景です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 1日 (木)

第56回全国ファッションデザインコンテスト            日本綿業振興会賞は「千人針」への思いをこめた作品に

 第56回全国ファッションデザインコンテスト(一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会・学校法人杉野学園主催)が、先月13日開催され、新潟県の田中夏芽(なつめ)さんによる「千人針」への思いをこめた作品に日本綿業振興会賞が贈られました。
 今回のコンテストは応募総数1,733点のデザイン画から40名の方が入選、実物制作を経て最終審査のファッションショーに臨まれたのは37名でした。私も審査員の一人として参加し、日本綿業振興会賞の選考をさせていただきました。

56designcontest04691 日本綿業振興会賞を受賞した田中夏芽さんは、新潟県長岡市出身で現在新潟市内の国際トータルファッション専門学校の3年生です。毎年このコンテストに応募して今回ようやく賞をつかんだそうです。うれしさがいっぱいにあふれていました。
 受賞作(右写真 杉野学園提供)は「千人針」への思いをこめた作品です。「千人針」とは兵士の無事を祈り千人の女性がひと針ずつ赤い糸で縫い玉を作って送った御守りです。まだ21歳という若い女性が、「千人針」とは何と古風なところに目を付けたのでしょう。これについて伺うと「制作過程に興味があったのです。千人針は、ごく普通の人たちが針を持って身近な人を守るため、もともとあった服に刺繍したもので、服の原点に立ち返るものと思いました」。

Img_72711jpg  元来刺繍好きだったという田中さん(左写真)。長岡で刺繍を学び、最初は繊細なオートクチュール刺繍に惹かれてシンデレラのようなウエディングドレスをつくっていたそうです。しかし千人針に出会ったことをきっかけに、もっとリアルな服づくりを考えるようになったといいます。
 制作された白いドレスは、赤い玉をつくる素朴な感覚を現代に昇華、シンプルな今を感じる作品に仕上がっていました。
 苦心したのは手作りの味でこれをどのように表現するか、だったそうです。自然素材が好きなので、コットンメッシュ風の生地を用い、穴の隙間に赤い糸を通して編み物のような模様を浮き上がらせたとか。また袖の前振り部分の自然なボリューム感にもこだわったといいます。
 将来はファッションデザイナーになるのが夢で、独立してブランドを持ちたいと話してくれました。若さ弾ける田中さん、今後の活躍を期待しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年10月 | トップページ