« デザイナー丸山敬太の丸山邸「ケイタズワードローブ」開催 | トップページ | ベストジーニスト2018 ファクトタムの有働幸司さん受賞 »

2018年11月 1日 (木)

第56回全国ファッションデザインコンテスト            日本綿業振興会賞は「千人針」への思いをこめた作品に

 第56回全国ファッションデザインコンテスト(一般財団法人ドレスメーカー服飾教育振興会・学校法人杉野学園主催)が、先月13日開催され、新潟県の田中夏芽(なつめ)さんによる「千人針」への思いをこめた作品に日本綿業振興会賞が贈られました。
 今回のコンテストは応募総数1,733点のデザイン画から40名の方が入選、実物制作を経て最終審査のファッションショーに臨まれたのは37名でした。私も審査員の一人として参加し、日本綿業振興会賞の選考をさせていただきました。

56designcontest04691 日本綿業振興会賞を受賞した田中夏芽さんは、新潟県長岡市出身で現在新潟市内の国際トータルファッション専門学校の3年生です。毎年このコンテストに応募して今回ようやく賞をつかんだそうです。うれしさがいっぱいにあふれていました。
 受賞作(右写真 杉野学園提供)は「千人針」への思いをこめた作品です。「千人針」とは兵士の無事を祈り千人の女性がひと針ずつ赤い糸で縫い玉を作って送った御守りです。まだ21歳という若い女性が、「千人針」とは何と古風なところに目を付けたのでしょう。これについて伺うと「制作過程に興味があったのです。千人針は、ごく普通の人たちが針を持って身近な人を守るため、もともとあった服に刺繍したもので、服の原点に立ち返るものと思いました」。

Img_72711jpg  元来刺繍好きだったという田中さん(左写真)。長岡で刺繍を学び、最初は繊細なオートクチュール刺繍に惹かれてシンデレラのようなウエディングドレスをつくっていたそうです。しかし千人針に出会ったことをきっかけに、もっとリアルな服づくりを考えるようになったといいます。
 制作された白いドレスは、赤い玉をつくる素朴な感覚を現代に昇華、シンプルな今を感じる作品に仕上がっていました。
 苦心したのは手作りの味でこれをどのように表現するか、だったそうです。自然素材が好きなので、コットンメッシュ風の生地を用い、穴の隙間に赤い糸を通して編み物のような模様を浮き上がらせたとか。また袖の前振り部分の自然なボリューム感にもこだわったといいます。
 将来はファッションデザイナーになるのが夢で、独立してブランドを持ちたいと話してくれました。若さ弾ける田中さん、今後の活躍を期待しています。

|

« デザイナー丸山敬太の丸山邸「ケイタズワードローブ」開催 | トップページ | ベストジーニスト2018 ファクトタムの有働幸司さん受賞 »

ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/588192/67334759

この記事へのトラックバック一覧です: 第56回全国ファッションデザインコンテスト            日本綿業振興会賞は「千人針」への思いをこめた作品に:

« デザイナー丸山敬太の丸山邸「ケイタズワードローブ」開催 | トップページ | ベストジーニスト2018 ファクトタムの有働幸司さん受賞 »