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2018年11月25日 (日)

国際福祉機器展 信州大“着る”ロボット「クララ」4号機

 先般開催された国際福祉機器展H.C.R.2018で、信州大学繊維学部の“着る”生活支援ロボット「クララ (curara)」の最新モデル、4号機を発表する講演会が開かれました。
 講師は、2008年から長年にわたり開発に携わられている同大学繊維学部の特任教授橋本稔氏です。従来のモデルよりも軽量化、また小型化されてよりスタイリッシュに進化したクララ4号機がデモンストレーションを交えて紹介されました。
Img_72061_2  
 自分の足でもう一度歩きたい――。クララはそうした高齢者や障がい者の願いをかなえるロボティックウェアです。
Img_72021  右はそのスタンダードモデル(装着型)で、重量約4kgを実現。リハビリなどの施設での利用に向いているといいます。

 もう一つはパンツモデル(衣服型)で、パンツ部にロボットが内蔵されています。重量は約5kgですが、機器を装着しているとは思えないスマートな外観で、一度位置調整を行なえば、次回からは調整不要といいます。衣服のように穿くことができるので、住宅などでの個人利用におすすめだそう。
 (なおこの後聞いた話ですが、パンツモデルについて、フレックスジャパンが縫製をサポートするとのことです。)
 ともに専用のモバイル端末で簡単に操作でき、装着も専用の椅子に座って楽にできるようになり、一人でも使用可能になるように改良されているといいます。

 この“着る”ロボットの特徴は次のようです。
・身体を支えることはしない。支えると人はそれに頼って逆に歩けなくなる。支える機能がないことにメリットがある。
・軌道制御することで正しい歩き方を教示する。
・人の歩き方に合わせる。
・着脱が短時間でできるなど、使い勝手に優れている。
・拘束が少なく装着感がよい。
・ロボットらしくないので、生活環境に取り込みやすい。

 信州大学では昨年、このロボティックウェアの製品化と事業化を目指して、橋本稔教授を代表取締役に大学発ベンチャー「アシストモーション」を立ち上げています。医療機器としての臨床試験も始まっているそうです。今後は、さらなる軽量化と安全性、装着性に優れた量産化モデルのクララ5号機を開発し、2019年にモニター販売を行い、2020年から量産する予定であると語られました。

 今回も病院や福祉施設などから大きな手応えがあったというクララ。リハビリに取り組まれている患者さんたちに明るい希望をもたらしてくれるツールになることでしょう。ますます期待が高まります。

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