PVパリ⑽ イエール国際フェスティバル グランプリ展
今年もまたプルミエール・ヴィジョン(PV)パリ会場内で、イエール国際モード・写真フェスティバルのグランプリ作品展が行われました。
このフェスティバルは若手デザイナーの登竜門といわれています。4月末に開催されたコンペティションで、2018年審査委員大賞(プルミエール・ヴィジョン賞)グランプリを受賞したのは、オランダ人新進デザイナーデュオでした。ロシュミー・ボッター氏&リシ・ヘレブロ氏の二人によるメンズコレクションです。ボッター氏は、オランダ領キュラソー生まれ、リシ・ヘレブロ氏は母親がドミニカ共和国出身というカリブにルーツを持っているといいます。
作品のテーマは“魚の戦い”です。
展示されたワードローブ30点は、浜辺にうち捨てられていた廃品と思われるもので装飾されていました。
ボッター氏は、故郷のキュラソー島が汚染され荒廃していることを知り、ビニール袋や漁網のしわ寄せ、シェルなどをデザインに取り込んだといいます。
環境と海洋の保護という深刻な問題を、底抜けに明るく陽気に、ポップに表現した、実にユニークなコレクションでした。
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